京都府福知山市内記五丁目で新築工事が進められていた市消防団中央分団（細見昌嗣分団長）の第1部、第4部の合同消防車庫と詰め所が完成した。これまでは第1部が内記六丁目、第4部が内記一丁目にあり、それぞれ老朽化したことや、低い場所にあったため大雨の時などに浸水被害に遭いやすかった。合同拠点は市役所敷地内南西側の第1部と第4部の境界付近に整備した。従来よりも4メートルから5メートル高い位置にあり浸水しにくくなった。

　市消防本部が昨年から整備を進めていた。小型動力ポンプ付き積載車2台が1カ所に常駐し、車両や団員の連携が取りやすい。従来なかった駐車場も確保し、団員が迅速に出動できるようにもなった。さらに、市役所に近いため、災害発生時の情報収集もしやすいという。

　完成した車庫・詰め所棟は、鉄骨造り2階建て延べ床面積126平方メートルで、1階が車庫、2階が詰め所になっている。洋式トイレを設置したりして、女性団員も入りやすいように配慮した。

　第1部、第4部の旧車庫は、市の公共施設マネジメント実施計画に基づいて解体する。事業費は解体を含めて約3千万円。

　開所式が29日にあり、団員の子どもたちが水入りの消火器で放水訓練をし、くす玉を割って完成を祝った。

　中央分団は第1部から第6部まであり、現在の団員は73人。61自治会を管轄し、このうち第1部は7自治会、第4部は13自治会を受け持っている。


写真＝団員の子どもたちがくす玉を割って完成を祝った