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両丹日日新聞2016年4月 4日のニュース

33倍の難関くぐった1期生迎え 福知山公立大が開学

開学式 今年度からスタートする公立大学法人・福知山公立大学の開学式と入学式が3日、京都府福知山市西小谷ケ丘、キャンパス内の成美学園体育館であった。難関をくぐった1期生58人が、保護者や在学生、来賓ら約500人の祝福を受けて緊張した面持ちで式に臨み、新たな学校での第一歩を踏み出した。

 開学式・入学式は府立工業高校のマンボウ・ジャズ・バンドと福知山淑徳高校の和太鼓演奏に続いて開式し、法人設立・開学までの経過が報告されたあと、松山正治市長が「福知山公立大学を核とした北近畿の地方創生の実現に、全力を挙げて大学を支えていく」と式辞を述べた。

 井口和起理事長兼学長が開学宣言をしてあいさつし、「小規模大学としての出発で、小さな旗揚げだが、抱負は遠大です。市民の大学、地域のための大学、世界とともに歩む大学という基本理念のもと、さまざまな地域課題の調査研究と教育を通して、世界を視野に活躍する地域社会の将来の担い手を育成したい。地域の人たちの学びの拠点とし、開かれた大学の実現をめざしたい」と抱負を述べ、さらに「決意も新たにこの基本理念の実現に邁進しよう」と、新入生と在学生に呼びかけた。

 入学生を代表して簗瀬丞さん(島根県立隠岐島前高校出身)が入学者宣誓し、「次世代の地域を担う人材になれるように頑張りたい」と新生活への決意を述べた。

 在学生代表の2回生、鳥居岳史さん(京都府立綾部高校出身)が「キャンパスは小さいですが、学生と教員の距離が近いという素晴らしい教育環境があります。ともに頑張りましょう」と歓迎の言葉を述べた。

 谷垣禎一衆議院議員ら国会、府議会、市議会の各議員や近隣自治体の首長らも大勢来賓として訪れ、開学を祝福。式のあと4号館前に移動し、関係者がテープカットやくす玉開きをし、記念碑の除幕をした。

 公立大は北近畿唯一の4年制大学。市との公私協力方式で2000年に京都創成大学として開学し、10年に成美大学に改称した。しかし、定員割れが続いて経営難に陥り、今年度から公立化をして再スタートした。

■志願者1669人で合格者139人 ■

 早い段階で定員を200人にしたい考えだが、現在は地域経営学部のみで、定員40人の地域経営学科と定員10人の医療福祉マネジメント学科からなる。初年度は公立化などを背景に志願者が急増し、両学科で1669人に上った。志願倍率(定員に対する志願者数の割合)は33・4倍、実質倍率(受験者数に対する合格者の割合)は11・8倍となった。

 合格者は139人で、このうち42%の58人が入学した。内訳は、地域経営学科45人(男34人、女11人)、医療福祉マネジメント学科13人(男8人、女5人)。福知山市内の高校からは5人が進んだ。

 在学生89人も、開学とともに私立大生から公立大生になったため、今年度の全学生数は、新入生58人と編入生(2回生)1人を加えて148人となった。


写真=地域の将来を担う人材を育てたいとあいさつする井口学長

    

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