福知山市消防出初め式が、中ノの市厚生会館などで10日に開かれた。市消防本部や市消防団、陸上自衛隊福知山駐屯地の2069人が参加し、安心安全に暮らせる災害に強いまちづくりを目指して任務を果たしていく決意を新たにした。

　厚生会館での式典では松山正治市長が「市民のみなさまとともに、強力な治水対策など次の世代につないでいく取り組みを進めていきたい。総合的な消防力、消防団活動の更なる充実強化に努め、『災害に強い安心安全なまちづくり』を積極的に進めていきたい」と式辞を述べた。

　塩見辰也団長は「危機感を常に持ち、いついかなる時でも出動できるような心構えを大切に。健康管理をしっかりして一年を過ごしてほしい」と訓示した。

　京都府消防協会長や市長などの各種表彰があり、火災現場で初期消火活動に協力した学童野球チームの上豊ボアーズと、交通事故現場で人命救助活動に貢献した横田石材社長の横田幸則さんに市消防長による活動協力表彰が贈られた。

　このあと広小路通りで分列行進があり、子どもからお年寄りまで多くの市民が見守る中、消防車両51台と団員約900人が力強く行進した。

　さらに、由良川の音無瀬橋上流左岸で小型動力ポンプ車27台による一斉放水があり、赤、青、黄など色とりどりの水が勢いよく空へ噴射されると、訪れた人たちが写真を撮ったり、歓声を上げたりしていた。

写真上＝由良川河川敷で行われた一斉放水
写真下＝広小路通りをきびきびと行進