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両丹日日新聞2016年1月 1日のニュース

アイドルや人気者いっぱい 福知山市動物園にサル5種、42匹

シロテテナガザルの「桃太郎」 福知山市猪崎、三段池公園内にある市動物園(二本松俊邦園長)には72種、340匹=昨年12月1日現在=の動物が飼育されている。そのうちサルやその仲間たちは5種、42匹がいる。どの種類も人に近い動物のため、人気が高い。今年は申(サル)年。園内にいるサルたちを紹介しよう。

■シロテの桃太郎 来園者に大人気■

 サルの中でもいま一番の人気者は、シロテテナガザルの雄「桃太郎」(1歳9カ月)だ。愛くるしい姿がかわいく、テレビで紹介されたこともあり、多くの人たちが桃太郎目当てでやって来る。

 桃太郎は14年3月3日に母親の福、父親のクリンの間に誕生。誕生日が桃の節句に当たることから、この名が付いた。当初は福が育てることになっていたが、母乳が出ず、桃太郎がやせ細ってきたため、人工飼育に切り替えた。

 二本松園長(70)が福に代わって「親」となり、夜間は自宅に連れ帰って面倒を見た。園では来園者と触れ合える形で飼育。そのかわいらしさと、全国ネットのテレビ番組で紹介されたことで、すぐに人気者になった。

 最近では、少しやんちゃになり、園内を動き回ってはいたずらを繰り返しているが、倉庫の扉のノブを自分で回して入り、閉めたあと、また開けて出てくる「技」も身に付けた。

 日中は園内を歩き回って、人や落ちている物など何にでも興味を示し、来園者に愛敬を振りまいているが、2歳になったら父親になるための体力作りが始まる。

 二本松園長は「今春には来園者が抱っこして写真を撮るのが難しくなるかもしれません。でもまだまだ子どもで、園のアイドルとしてもう少し、かわいい姿を見せてくれそうです」と言う。

【写真】来園者とたわむれるシロテテナガザルの桃太郎

シロテテナガザル
■ペットボトルを分別する山ちゃん■

 園で飼育されているシロテテナガザルは6匹いる。福ちゃんの妹で桃太郎のおばにあたる山ちゃんは現在7歳。屋外の飼育場で育てられている。水が入ったペットボトルのふたを開けてラッパ飲みし、飲み終わるとボトルのラベルをはがす器用なところを見せる。二本松園長は「分別をきちんとしています」と笑う。山ちゃんを目当てに会いに来るリピーターもいるという。

 福ちゃんとクリンの間に昨年3月21日に生まれた雄の金太郎も元気だ。今は両親と一緒の檻の中で暮らし、“一人遊び”もし始めた。

【写真】山ちゃん目当てに会いに来るリピーターも多い

 長いあごひげが特徴で、水戸黄門にそっくりなオナガザル科のブラッザグエノン(雄雌不明)。園では1匹が飼育されている。アフリカ中央部などに生息。ひげは赤ちゃんのころに生えてくるという。

ワオキツネザル
■親子3匹が仲良しのワオキツネザル■

 野生ではアフリカのマダガスカル島にのみ生息するワオキツネザルも来園者の人気を集めている。両親と子どもの3匹いて、親子の仲が良く、穏やかな家族生活を営んでいる。

【写真】野生ではマダガスカル島のみに生息するワオキツネザル

 オナガザル科のマントヒヒは雌の京子(15歳)1匹が元気に暮らしている。檻の前にはロープと滑車で、餌を入れたバケツを檻の手前まで運んでいけるような仕掛けがしてあり、京子が手でロープを器用に引っ張って、バケツの中の餌を食べている。

■ミワは今もウリボウの背中に■
ミワとウリボウ
 イノシシのウリボウとの名コンビで、全国的に有名になったニホンザルのミワも健在だ。園入り口そばの檻の中で、ウリボウと一緒に生活している。

 テレビや新聞などでミワがウリボウの背中に乗るロデオ姿が話題となった。2匹はともに5歳に。今もミワが背中に乗ったり、寄り添って寝たりして、親密さは続いている。

【写真】現在も仲良しのミワとウリボウ

 ニホンザルは、ミワだけでなく、園近くに設けられた飼育場「猿ケ島」に30匹がいる。雄が4割、雌が6割で、15歳ほどの雄がボスとなり、集団を率いている。

 猿ケ島は六角形で、中央にコンクリート造りの島が築いてある。日中は親子で毛づくろいをしたり、餌を求めてけんかをしたり、その生態を間近で観察することができる。どのサルも表情豊かで、動きがおもしろい。

 雪が降るような寒い日に数匹が団子状に体を寄せ合い、温まる様子が「風物詩」となっている。散歩がてら毎日、猿ケ島に来る人もいるという。

 二本松園長は「サルは人間に一番近い動物で、特に類人猿のシロテテナガザルなどは人とほとんど同じような行動をとります。サルの動きを見ていると、人が誕生していった過程が分かるようです」と話している。

    

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