WEB両丹

きょうあったいい話、夕飯までに届けます。京都府福知山市の情報を満載した新聞社サイト

タブメニュー

両丹日日新聞2015年10月10日のニュース

ジャパンケーキショーで最高賞 マウンテンの平澤さん

1010piesumonnte.jpg 福知山市旭が丘の洋菓子店マウンテン(水野直己シェフ)で働くパティシエ、平澤竜也さん(27)が、東京都でこのほど開かれた「2015ジャパンケーキショー東京」(日本洋菓子協会連合会など主催)のチョコレート工芸菓子部門で、トップの連合会会長賞を受けた。日本最大規模の洋菓子作品展で、芸術的なセンスあふれる工芸菓子のピエスモンテの作品が、審査員から大絶賛を浴びた。

 平澤さんは滋賀県長浜市の出身。パティシエを志して大阪市の辻調理師専門学校で学び、古里の洋菓子店などに6年間勤めた後、ワールドチョコレートマスターズで総合優勝した水野シェフの存在を知り、一流になるために教えを乞いたいと一途な思いを伝え、一昨年冬に福知山へ移ってきた。

 「真面目にこつこつ作業をするのが彼の持ち味」と水野シェフは平澤さんを評価。技術やセンスもあることから、ジャパンケーキショーへの挑戦を促した。

 職場には水野シェフだけでなく、全国規模の大会で優勝した先輩もおり、仲間に支えられながら、本番に向けて今春から練習を始めた。閉店後に夜12時ごろまで残って腕に磨きをかける日々が続いた。

■チョコレート工芸菓子部門にピエスモンテで■

 ピエスモンテとは、小片や部品などを組み立てて作る菓子。チョコレートで見栄えのするピエスモンテをつくり、試食用のホールケーキを添えて会場に展示するという内容で、「スチームパンク」というファンタジックな世界を作る芸術ジャンルの作品を作ることにした。
1010hirazawa.jpg
 高さ1・2メートルの架空の樹木に、フクロウや花、歯車、表皮をチョコレート製のボルトで造形したパイナップルなどを飾り付けて組み立てた。さらにキャラメルのムース、チョコレートのムース、オレンジのジュレなど10層からなる味わい深いホールケーキを添えた。

 今まで洋菓子コンテストやコンクールへの出場経験はまったくない。「シェフにいきなり全国規模の大会出場をと背中を押されて臨みました。トップになるとは全然思わなかった」と話す平澤さん。ショーには国内外の一流ホテルや洋菓子店などのパティシエら80人がエントリーして、最終的に会場に展示できたのは約50人。出来映えと味の2点から審査を受けた。初出展ながら審査員に認められたことで自信を深め、「これからも数々の大会に出場し、着実に実力をつけて、最終的には世界規模の大会に出場したいです。スイーツファンをうならせる洋菓子をつくる、魔法の手を持つ水野シェフのようになりたい」と夢を語った。


写真上=審査員から大絶賛を浴びたピエスモンテ
写真下=連合会会長賞のメダルをかけ、賞状を手にする平澤さん

    

[PR]



株式会社両丹日日新聞社 〒620-0055 京都府福知山市篠尾新町1-99 TEL0773-22-2688 FAX0773-22-3232

著作権

このホームページに使用している記事、写真、図版はすべて株式会社両丹日日新聞社、もしくは情報提供者が著作権を有しています。
全部または一部を原文もしくは加工して利用される場合は、商用、非商用の別、また媒体を問わず、必ず事前に両丹日日新聞社へご連絡下さい。

購読申込 会社案内 携帯版 お問い合わせ