福知山市夜久野高原にある京都府緑化センター玄関前の築山に植わっているシダレザクラが、見ごろを迎えている。せんてい、害虫駆除や枝折れ防止など行き届いた作業で、枝張りが年々豊かになっている。

　このシダレザクラは京都市円山公園の名木を接ぎ木し、1992年4月に植えられた。当初は高さ約3メートルだったが、現在は7メートルほどに成長し、満開になると枝が広がるように垂れ下がり、優美な姿をみせる。

　樹形を良くし、枝張りを一層豊かにしているのは、13年秋に枝折れ防止対策として設置した「つり支柱」。樹木の幹付近に柱を立て、最上部から主な枝にステンレスワイヤを放射状に張り、枝折れを防いでいる。

　緑化センターでは、「シダレザクラは樹形が魅力のひとつですが、雪が降り積もって枝が凍結すると1トン近い重みになります。支柱で枝折れを防げるようになり、将来が楽しみです」と話していた。

　築山にビニールシートを広げてゆっくりと花見をするグループや写真撮影する人が訪れている。

■ヤエベニシダレも近く満開に■

　緑化センターのシンボル的な存在となっているアプローチ沿いのヤエベニシダレザクラ24本は、4日現在3分咲きで、近く満開になりそう。このほか、早咲きから遅咲きまで50品種以上が育てられており、オカメザクラやイザヨイが満開となっている。11、12両日に桜花祭が催される


写真＝築山のシダレザクラの花見をする来場者