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両丹日日新聞2014年9月 9日のニュース

検証・福知山豪雨(中):弘法川流域に大量の泥

0906koubougawa.jpg 8月豪雨による福知山市街地の浸水で、内記あたりは比較的濁りのない水だったが、篠尾新町や厚中問屋町など弘法川流域の土地は大量の泥水に覆われた。水が引いたあとも泥が堆積し、その撤去作業が市民らを苦しめた。

 この泥は、どこから来たのか。河川工学に詳しい舞鶴高専名誉教授の川合茂さん(66)の調査で、その疑問が解けた。弘法川の上流、川の起点よりさらに奥で山が崩れていた。大量の土は、すさまじい勢いで下流まで流されてきたらしい。

 弘法川は、一級河川の由良川に注ぐ支流で、延長は6・2キロある。8月豪雨では、川の水があふれ、市街地を中心に浸水被害が広がった。

 川合さんが調査したのは3、4両日。弘法川の起点は市寺地区の山手にある熊野神社そばにあり、山崩れはそこよりさらに上部で起きた。神社近くには大きなため池があり、流れてきた大量の土砂が堆積し、池の3分の1ほどを覆い尽くしている。

■大きな石を転がす激しい水の勢い■

 弘法川にも山からの土砂が流れ込み、市街地周辺の河道まで流された。川合さんは起点に近いコンクリート護岸の壁面に、横長の筋が残っていることから、大きな石も転がり落ちるほど激しい水の勢いだったとみている。

 比較的大きな石が、篠尾新町のJR山陰線高架下付近まで到達しており、高架下より約250メートル下流の橋の欄干には、一緒に流れてきた大きな木や枝などが引っかかった。それが堰のようになり、そこからも街中に水があふれたらしい。厚中問屋町の西川との合流点付近には、粒子の細かい泥が積もっていた。

 同じ市街地を流れる法川も氾濫したが、河道の護岸の浸食が少なかったこともあり、流域に広がった水は弘法川より濁りが少なかった。

 弘法川の氾濫について川合さんは「強い雨を降らせる雲が流域全体にかかっていたと思われ、川の流下能力をはるかに超える水が流れた」と分析。

 今後、台風シーズンを迎え、大雨が予想されることから、「洪水に対応できる河川整備も必要だが、どれぐらいの強い雨まで河川が持ちこたえるかなどの情報を行政が市民に知らせ、市民も避難などの対応をしっかりと考えていかなければならない」と話す。


写真=弘法川の起点より更に上部では土砂が狭い水路を覆った

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