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両丹日日新聞2013年12月20日のニュース

花火事故初公判:「一生をかけて謝罪」と被告

 観客3人が死亡、54人が重軽傷を負った今夏の福知山花火大会(実行委員会主催)の屋台爆発炎上事故で、業務上過失致死傷罪に問われている火元の屋台店主で建設作業員、渡邉良平被告(39)=大阪市天王寺区=の初公判が19日午後、京都地方裁判所(樋口裕晃裁判長)で開かれた。渡邉被告は起訴事実を認め、「一生をかけて謝罪と弁償に努めていきます」と傍聴席の被害者らに頭を下げた。一方で、渡邉被告の弁護人は「爆発した携行缶は第三者が発電機の近くに移したことから高温になり、爆発しやすくなった」として情状酌量を求めた。

 起訴状によると、渡邉被告は8月15日午後7時30分ごろ、花火大会会場の由良川河川敷にベビーカステラの屋台を出していた。携行缶から発電機に給油しようとした際、携行缶が直射日光や発電機の排熱で高温になり、内圧が上昇していたのに漫然とふたを開け、噴出したガソリンが屋台の鉄板の火に引火して爆発炎上、京丹波町の竹内弘美さん(当時44歳)、同町の山名空君(同10歳)、大阪府高槻市の黒田直希さん(同35歳)の3人を死亡させ、48人にけがを負わせたとしている。起訴状では軽傷6人を除いた。

 検察側は冒頭陳述で、渡邉被告は以前勤めていた造園土木業の親方から、高温になった携行缶のふたを開けるとガソリンが噴出して危ないことを教わっていた。しかし、事故発生時、携行缶は約36度の炎天下に置かれ、さらにそばの発電機の排熱で内圧が高まって膨張していたのにふたを開け、ガソリンが噴出したため爆発炎上につながった。周りに多くの観客がいて、危険性を予測できたのに、給油を断念すべき注意義務を怠ったことを指摘した。

 裁判長から起訴事実について聞かれた渡邉被告は、起訴事実を認めたものの、自身も2カ月入院していたことを伝え、渡邉被告の弁護人も過失の有無は争わないとしたが「被告のけがは自業自得だが、事故をあえて引き起こそうとしたことではないことを理解してほしい。当初は、携行缶と発電機を離して置いていたのに、第三者が近づけた。被告の不注意だけで生じたのではない」と情状酌量を求めた。

 公判は、裁判員裁判の対象外となっている。

■次回は1月14日■

 次回公判は来年1月14日にあり、火災に詳しい大学教授の証人尋問などが行われる予定。結審は2月20日の見通し。

 公判が始まったことを受け、花火大会実行委員会会長の谷村紘一・福知山商工会議所会頭は「被告が真摯に事実を語り、早期に事故原因が判明することを願っています。今後も市と協力しながら被害者支援など全体の解決に向け、誠心誠意取り組んで参ります」とコメントを発表。

 共催した福知山市の松山正治市長は「裁判の中で被告が事故発生時の状況について、正直に真実を話し、事故原因が早く解明されることを願っております。このような悲しい事故が二度と起こらないようにすることが責務だと考え、危機管理に努めていくとともに、商工会議所と協力しながら、被害者の救済に向けて取り組みを進めてまいります」と、コメントした。

    

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