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両丹日日新聞2013年12月 7日のニュース

「火の用心のおじさん」10年間お疲れさま 今月末で夜回り終える

吉田康男さん 「火の用心のおじさん」として親しまれている福知山市上篠尾一区の吉田康男さん(72)。10年間、火災が起きないようにと、ほぼ毎晩、拍子木を手に町内を回り、火の用心を呼びかけてきた。だが、昨年腰を痛めたこともあって、10年を節目に今月いっぱいでやめることを決めた。地域では感謝する声や「寂しくなる」と惜しむ声が聞かれる。

■上篠尾一区の吉田さん 住民に親しまれ惜しむ声■

 「自治会への恩返しになれば」などの思いから、10年前にボランティアで火の用心を始めた。初めは4、5年続けられればいいと考えていたが、やり始めた責任感から継続、5年目には福知山消防署から表彰を受けた。そして気付けば10年を迎えていた。

 拍子木は次つぎすり減って4セット目。いまは近所の大工さんに頼んで作ってもらったものを使っている。用事のある時を除き、ほぼ毎晩午後7時ごろから25分ほどかけて地区内を回り、民家があるところは暗い路地裏でも歩いてきた。

 これまで病気や転倒などをしたこともある。昨年腰を痛めた時には、子どもたちから「けがをしてまで続けんでも…」と言われ、活動に終止符を打つ決心をした。

 「火の用心に回らなあかん」と張り詰めた気持ちで、この10年を過ごしてきたという吉田さん。「『ごくろうさん』と声を掛けてもらったり、野菜をもらったりすることもあった。大変な時もあったが、ありがたさを感じることが多かった」と振り返る。

■地域の人たちとの温かな交流も育み■

 吉田さんが拍子木を打ちながら歩くと、家の中にいる人たちの間では「火の扱いに気をつけんと」という会話が広がった。一人暮らしで自炊をしているため、野菜をもらえば一品を作り、もらった人へ返すという、心温まる交流もしてきた。

 上篠尾に住む芦田恵子さん(64)は、「孫が家に遊びに来た時は、吉田さんが回って来られるのをいつも待っていました。吉田さんが気さくに話して下さるので、孫は楽しみにしていたようです。寂しくなりますね」と残念がっていた。


写真=ほぼ毎晩、火の用心を呼びかけてきた吉田さん

    

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