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両丹日日新聞2013年11月19日のニュース

台風18号災禍:「なにがなんでも作る」 負けない農家

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 「作った物がすべてなくなるのは無念の一言」−。農事組合法人遷喬ふぁーむの代表理事・福山正昭さん(69)=戸田=はがっくりと肩を落とす。同じ方向に倒れた稲、枯れた小豆、ひしゃげたビニールハウス…。由良川からの泥水が流れ込み、収穫されることがない農作物があちこちに残されている。

 遷喬ふぁーむは土、石原、戸田の3集落の農地約50ヘクタールを管理。田んぼ約40ヘクタール、ハウス5棟約1ヘクタール、転作田約8ヘクタールで、水稲、ヤマノイモ、小豆などを作付けしていたが、全農地が冠水した。

 台風18号水害前には稲12ヘクタール分を刈り取っていた。さあこれからという矢先だった。農地だけでなく、農業用機械や、米を乾燥させる西中筋営農組合運営のライスセンターが水没した。被害総額は計り知れない。

 例年なら11月、12月に稲作する田んぼ、転作する田んぼを決めるが、それどころじゃない。今のままでは水稲の作付けが不可能な状態の田んぼが3・5ヘクタールある。泥が20センチも堆積していたりして、元に戻すのに2、3年はかかるという。

 頭を悩ませる田んぼの復旧。「収入がないのに支出をせなあかん」。地元負担が少ない方法で再建するため、市と府の担当者と交渉している。

 法人が運営していて、土曜、日曜に開設している朝市・直売所楽菜も休業状態。「畑がやられている。それを再生するのに2、3カ月はかかる。しかし、良い土を作り、野菜を植えてもらうことを願っている。助走期間は必要だ」として、来年4月には再開したい考えを持っている。

 「農業生産法人は荒廃田にしないように農地を守る目的がある。みなさんの田んぼを預かっているので、どんなことがあってもしないといけない。やめたというわけにはいかない。なにがなんでも作る」と力を込める。

 さらに「今は踏ん張りどころ。百姓の根性で、みんなと力合わせてせなあかん」と前を向く。
 ◇
 市内では農地面積約3100ヘクタールのうち、約20%にあたる650ヘクタールが冠水。市農業振興課によると、発生直後は離農を感じさせるような声を聞いたという。「営農再開に向け、肥料の助成や農機具の修繕の支援などの予算を組んでいる。来年は作付けしてほしい」と話している。


写真=「踏ん張りどころ」と奮起する福山さん

    

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