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両丹日日新聞2013年11月16日のニュース

台風18号災禍:上流の降雨が下流の福知山に影響

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 台風18号を取り巻く雨雲や湿った空気が次々と流れ込み、近畿地方は記録的な大雨となった。9月15日朝から16日午後にかけて雨が降り続き、音無瀬橋の水位は、時間を追うごとに上昇し、16日午前8時10分には8・3メートルを記録した。04年の台風23号時の7・55メートル、昭和28年(1953)の大水害「28水」の7・8メートルをも上回る、観測史上最高の水位だった。

 04年の豪雨は合併前の旧大江、三和両町で各300ミリ(53時間)を超える雨量を記録するなど、各地で今回より多い雨が降り、由良川沿いの地域のほか、支流での内水被害や山間地での土砂崩れも起き、被害は市内の広い範囲に及んだ。

 これに対して今回の豪雨では由良川に近い地域に特に被害が集中した。15日午前5時から16日午後3時にかけての雨量は216ミリ。それでも16日には大江町や戸田地区などの由良川流域で水があふれ、多くの家屋が床上・床下浸水した。

 福知山での水位が上昇した原因として、綾部市などでの降雨量が300ミリ(24時間)を超えるなど上流でたくさん降り、下流に影響を及ぼしたとみられる。

 全戸数のうち9割が床上浸水した大江町河守新町に住む男性(62)は「9年前と比べると、雨はそんなに降っていなかった。ホームページで綾部市内の由良川の水位が上がっているのが分かり、慌てて大事なものを2階に上げた」と振り返る。

 この男性宅は1階の床上1・1メートルまで浸水。04年時より30センチ高かったという。「雨の状況から、こんなに水位が上がるとは思わなかった。想定外です」と話す。

 河川に詳しい川合茂・舞鶴高専名誉教授(65)は「04年と比べ、今回は人口の多い地域の雨の量が、それほど多くなかったようで、下流域の住民の中には『こんな雨ぐらいではつかないだろう』と感じた人が多かったのでは」と分析する。

 市内はこの9年間で2度も大水害に見舞われた。川合名誉教授は「地球温暖化の影響で近年、雨の降り方が変わってきている。異常気象になることが異常ではなくなっている。非常時は流域全体の降雨量をみて、避難の仕方を考える必要がある」と言う。


写真=音無瀬橋に濁流が迫る(9月16日午前)
 

    

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