WEB両丹

きょうあったいい話、夕飯までに届けます。京都府福知山市の情報を満載した新聞社サイト

タブメニュー

両丹日日新聞2013年10月21日のニュース

「被害者は連携を」 明石花火犠牲者の会会長が福知山で講演

明石花火大会歩道橋事故犠牲者の会会長下村さん
 観客57人が死傷した今夏の福知山花火大会屋台爆発炎上事故を受け、福知山市民会館で、01年夏の明石花火大会歩道橋事故犠牲者の会会長、下村誠治さん(55)を迎えての講演会が19日に開かれた。被害者やその家族、市民らを前に下村さんは、自らの経験をもとに「個人でできることには限界がある。被害者らが連携して行動していくことが大切だ」と語った。

 講演会は、市民団体「どうする福知山実行委員会」が、身内が被害に遭って今後の生活に強い不安を持つ家族の声を聞き、橋渡し役となって実現した。市内外から約80人が訪れた。

 下村さんは01年7月下旬、明石花火大会で、家族5人で駅から大会会場に向かう歩道橋上で、群集雪崩に巻き込まれ、次男(当時2歳11カ月)を亡くし、夫婦とも骨折などのけがを負った。「警備関係者らが何の落ち度もない私たちに、きちんとした対応をせず、謝ろうともしなかった」と振り返り、福知山市花火大会事故では「屋台爆発だけでなく、それまでの安全管理など、プロセスについても考える必要がある。まず全体像をはっきりさせる必要がある」と指摘した。

 その上で、「先が見えず不安だらけだったが、約1カ月後に10遺族が集まったとき、事故後初めてほっとした気持ちになれた」と当時の心境を語り、「孤独感や絶望感しかなかったが、同じ境遇にある遺族が集まり、痛みを共有できると心強く感じた」と、被害者が手を携える必要性を訴えた。

 これから心身面や賠償の問題も出てくるが、金銭だけでは解決できない問題も多いだろうと危惧。「私も、場所や原因は違っても同じ花火大会での被害者。求められれば力になっていきたい。そして日本で一番安全な花火大会として再開されることを願っている」と締めくくった。

■被害4家族が会設立に前向き 講演会後の会合で■

 講演会開催の賛同者で、長男夫婦と孫が花火大会事故で大やけどを負った綾部市の自営業の男性(67)の呼びかけで、講演会後に被害に遭った京都府、兵庫県などの6家族、13人が非公開で話し合い、それぞれの現況を報告しあい、被害者の会設立に向けて取り組みへの参加の思いも尋ねた。

 呼びかけた男性は「被害者の会設立に向けて前向きなのは4家族だが、他にも通常の生活が取り戻せた段階で、加入を考えたいという家族もある」と説明した。

 今後慎重に取り組みを進め、次回集まった時を、設立に向けて準備を始める日としたい、との考えを示した。

 問い合わせは当面、どうする福知山実行委事務局=電話(24)5881=が受ける。
 
 
写真=被害者の連携の必要性について話す明石花火大会歩道橋事故犠牲者の会会長下村さん

    

[PR]



株式会社両丹日日新聞社 〒620-0055 京都府福知山市篠尾新町1-99 TEL0773-22-2688 FAX0773-22-3232

著作権

このホームページに使用している記事、写真、図版はすべて株式会社両丹日日新聞社、もしくは情報提供者が著作権を有しています。
全部または一部を原文もしくは加工して利用される場合は、商用、非商用の別、また媒体を問わず、必ず事前に両丹日日新聞社へご連絡下さい。

購読申込 会社案内 携帯版 お問い合わせ