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両丹日日新聞2013年9月26日のニュース

台風18号:押し寄せた3mの濁流 鎮守を守ろうと川北の住民奮起

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 台風18号で由良川が氾濫し、川北の鎮守・稲粒神社は、境内一帯に約3メートルの高さまで濁流が押し寄せた。10月14日に開く秋祭りは中止せざるを得ないような状態だった。しかし、氏子たちには「鎮守を守らねば」との思いが強い。当番組の人たちは浸水前から万全の備えをし、水が引くと境内にたまった泥を撤去するなど清掃に励み、神事が行えるところにまでこぎ着けた。

 本殿は江戸時代の1799年(寛政11年)の創建で、巧みに細工が施され、府の登録有形文化財に指定されている。水害の常襲地帯のため、本殿周りの小社12のうち1つは水無月神社が祭られ、毎年、水難除けの願いを込めて例祭が営まれている。
 
 04年の台風23号の際にも境内一帯は約2メートル冠水した。今回はそれを1メートル余り上回る濁流が流れ込んだ。拝殿の注連縄(しめなわ)付近にまで達し、本殿も床上浸水した。社務所内の部屋も大人の背丈ほどの水かさとなり、縁側の上部の白壁には浸水の跡が線になって残っている。由良川からの濁流の勢いはものすごく、固定していた小社のうち稲荷神社は、約200メートルほど離れた場所まで流された。水田沿いのフェンスで止まったため、無事に戻すことができた。
 
 秋祭りの開催は、とても無理という状況だったが、五穀豊穣や無病息災を願って絶やさず続けたいと、当番組の小字上村の人たちが奮起。境内の泥や土砂を軽トラック10台分取り除き、拝殿、本殿の清掃や社務所の障子の張り替え、床磨きをし、今は浸水前と変わらないほどきれいな状態になっている。秋祭りでの例年の行列はできないものの、境内での神事は執り行うことができるようになった。
 
 川北地区では約160戸のうち、土地が低い府道沿いの民家を中心に30戸が床上浸水、4戸が床下浸水した。1階の軒下にまで水が迫った民家もある。
 
 衣川清彦自治会長は「台風23号のときより水が引くのが遅かった。地区避難施設の府道沿いの地元公会堂も床上浸水となり、身を寄せていた住民は2次避難所の地元寺院などに向かい、幸いけが人が出ずに済みました」と話す。
 
 さらに「高齢化比率が40%に迫り、力仕事はこたえるという方が増えていますが、連休中を中心に多くのボランティアの方が全国各地から来て下さり、随分助かりました。感謝しています」と喜んでいた。
 
 地元の大槻芳一さん(75)は「川北は何度も水害に遭い、当番組の人たちは神社を守るという責任感を持っています。水害を食い止めるためにも、とにかく築堤を急いでほしい」と話していた。
 
 
写真=社務所の縁側には、浸水した跡が線状になって残っている

    

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