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両丹日日新聞2013年2月26日のニュース

年々利用者減る中でKTRどう守る 開業30周年記念シンポ

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 「明るい未来を切り開こう みんなのKTR」をテーマに、KTR(北近畿タンゴ鉄道)シンポジウムが福知山市大江町河守の大江町総合会館で23日、開かれた。利用者が年々減少して厳しい経営状況に置かれているが、来場した沿線住民ら約350人は、交通ジャーナリストの基調講演などを聴き、生活の足として次世代に残していく必要性を再認識した。

 シンポジウムは、KTRの前身の宮福鉄道開業30周年を記念し、沿線自治体で組織する北近畿タンゴ鉄道利用促進協議会(会長・井上正嗣宮津市長)が計画した。住民の悲願で開通した経緯があり、北近畿にとって必要不可欠なKTRを守る狙いがある。
 
 開会のあいさつで、松山正治福知山市長は「(KTRは)行政と地域が一体となって誕生したが、利用者はピーク時の3分の2に減り、さらに施設の老朽化が進み、経営は厳しい。一人でも多くの人に利用してほしい」と呼びかけた。
 
 大槻茂社長は「運賃収入だけでは経営が成り立たず、多額の税金で支援をしていただいている。これからは攻めの戦略が必要で、大胆な営業戦略で危機を乗り越えたい」と意欲をみせた。
 
 さらに、KTRの営業統括をする世良純一さんは、4月14日から運行を始めるカウンターやソファ席などを設けたリニューアル車両をフル活用して誘客に努める考えを強調。「車内に売店を設けて、福知山のスイーツや開発中の弁当などを売り、地元だけでなく、首都圏や外国人利用者も増やすための企画を進めている」と語った。

■交通ジャーナリスト鈴木さんが基調講演■

 このあと、交通ジャーナリストの鈴木文彦さんが基調講演。鈴木さんは鉄道雑誌などにも執筆し、全国各地の鉄道経営に精通している。
 
 「皆が変わろう! 地域の未来をKTRで切り開こう!」がテーマで、車社会の発達で地方鉄道の経営が厳しいのは全国共通の課題と切り出し、「少子高齢化社会が進む中で、運転免許返納の制度を知りながら、安全性の問題を抜きにして車の運転を続けている高齢者も多い。公共交通の存在は大きく、社会的なインフラだ」と話した。
 
 持続できる公共交通として「住民は公共交通を自身の問題としてとらえ、利用して収入を安定させること。行政は税制負担のあり方を考え直し、赤字補てんから社会的投資に転換させる必要がある」と話した。

■大江高校の応援ぶりなども紹介■

 沿線の4高校による利用促進に向けた取り組みの発表もあり、大半の生徒がKTRで通学する大江高校は、利用促進、マナーアップのポスター作成や駅舎の清掃奉仕などで応援していることを紹介した。
 
 
写真=鉄道の大切さを再認識しようと話す交通ジャーナリストの鈴木さん

    

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