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両丹日日新聞2013年1月23日のニュース

かじかむ手で寒漉き 大江の丹後和紙

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 福知山市内で唯一、手漉(す)き和紙を作る大江町二俣の田中製紙工業所で、冬の時期に行われる「寒漉き」作業が始まっている。「ざぶ、ざぶ、ざぶ」と漉きぶね(水槽)の中が波打ち、冷え切った作業場に、すげたを動かす音が響く。

 田中製紙は江戸時代から丹後和紙を作り続けている。紙漉きは年中しているが、1、2月は植物のコウゾからの原料作りと重なるため最も忙しい時期となる。
 
 寒漉き作業は今月から本格的に始めた。5代目の田中敏弘さん(51)が中心となって作業。漉きぶねにコウゾの繊維を溶かした液と、繊維をからめ合わせる役目をする植物のトロロアオイの粘液を入れ、すだれを乗せた道具・すげたを使って漉いていく。
 
 今は菓子の掛け紙用の雲龍紙を漉いている。コウゾの繊維を多く残した目の粗い和紙で、田中さんは繊維が均一に広がり、紙自体が薄くならないように、微妙な手の動きで調節。気を配りながら一枚ずつ丁寧に仕上げる。
 
 かじかむ手を時折湯に入れて温め、作業を続ける。厳寒期に漉く和紙は良質で、水温が上がると雑菌が発生し、作業には適していないという。
 
 田中さんは「今の時期は朝晩が寒く、作業は辛いですが、これくらいの寒さが続くと、安心して作業が出来ます」と話している。寒漉き作業は3月初めまで続く。
 
 
写真=かじかむ手で作業に集中する田中さん

    

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