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両丹日日新聞2013年1月 2日のニュース

「撮り鉄」40年(2)恋人を待つのと同じ気持ち

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■苦労するほどいい場面が撮れる■
 
 「撮り鉄」歴40年以上になる福知山蒸気機関車同好会長、杉山勝章さん。最も多く撮影したのはSLからディーゼル機関車への過渡期で、ブームとなった昭和43年(1968)から約4年間だった。一日に10カ所近くの撮影ポイントを、列車を乗り継いだり、バイクや自転車、徒歩で回り、数え切れないほど写して自宅で現像して焼き付けた。

 撮影ポイントに三脚を据え、フィルムカメラと8ミリを並べて同時撮影した。今とは違い、ピント合わせは手動で、連写もできず、一発勝負だった。とくに積雪があり、天候がいい日は、黒光りするSL、煙、雪のコントラストが美しく、絶好のチャンスだった。
 
 「苦労するほどいいシーンが撮れる」と、むちゃをした日もあった。「膝頭の上まで雪が積もった道なき道を歩き、満足がいく撮影ポイントを探し、列車が来るのを待ちました。でもダイヤが乱れて一向にやって来ず、手足がかじかむのをぐっと我慢していました。遠くで汽笛が聞こえた時は、もう、思うように指先が動かなかったこともありました」。
 
 汽笛やドラフト音は形式によって違い、聞き分けることができるという。
 
■貫録があり豪快 C62の重連運転■
 
 一番印象に残っているのは、北海道の函館本線の上目名−目名間を走るC62の重連運転による急行「ニセコ号」。超大型の旅客用機関車で、かつて東海道本線や山陽本線で活躍し、特急「つばめ号」をけん引したことでも知られる2号機も撮った。
 
 「沿線は急勾配や急カーブが続き、ファンにはたまらない場所でもありました。どっしりとした貫録があり、通り過ぎる時の音はジェット機を思わせるすさまじさで、ドラフト音はとても豪快でした」
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 山陰本線、福知山線、舞鶴線など福知山付近は、道床の関係でC62など大型機関車が運行できず、運行されたなかで最も好きだったのはC57。美しいスタイルから「貴婦人」と呼ばれた。C57、C57、C58の三重連に出会ったこともあった。豪雪のなかをばく進するD51も力強かった。
 
 「撮影ポイントでSLがやって来るのを待つ時は、デートを約束した恋人を、時おり腕時計を見ながら待ち続けているのと同じ気持ちでした。迫力あるドラフト音が遠くから聞こえ出すと、胸が高鳴りました。青春時代の思い出です」と語る。
 
 「最高のシーンをカメラに収めたい」という撮影に対する姿勢は、もちろん今も昔と変わらない。
 
 
写真上=轟音とともに疾走するC62重連の急行ニセコ4号(函館本線)
写真下=土師川橋りょうを渡るSL客車列車(山陰線)
 
【関連ニュース】
 
 ・「撮り鉄」40年(1)全国巡った青春時代 福知山SL同好会長の杉山さん

    

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