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両丹日日新聞2013年1月 2日のニュース

「撮り鉄」40年(1)全国巡った青春時代 福知山SL同好会長の杉山さん

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 福知山市上松の福知山蒸気機関車同好会長、杉山勝章さん(61)は、鉄路の王者といわれたSL(蒸気機関車)のマニア。高校生のときから、休日を利用してカメラや8ミリを手に、全国各地を巡って雄姿を撮り続けてきた。煙突からもくもくと黒煙や蒸気を上げて轟音とともに駆け抜ける様子がたまらなく好きだった。ドラフト音を響かせて迫ってくると、緊張感が走って鼓動も高まった。青春時代の思い出が、今も熱くよみがえる。

 鉄道のまち・福知山には、かつて山陰随一の規模の旧福知山鉄道機関区があった。30両以上のSLが配属されていた。ディーゼル化、電化と時代の流れで姿を消していったが、広小路通りの福知山鉄道館ポッポランド2号館にはC58、JR福知山駅の駅南口公園には、転車台に載ったC11が飾られている。どちらもかつて、旧福知山機関区にも配属された大切な鉄道遺産だ。
 
 杉山さんは高校卒業後、旧国鉄、JR西日本で合わせて40年近く勤めた。カメラだけでなく、8ミリでも鉄道をテーマに撮影する「撮り鉄」であり、休日には北海道から九州まで各地に足を延ばした。SLの運転台で撮影した思い出もある。
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■SL以上に魅力がある車両はない■
 
 旧国鉄で最初の主役はSLだった。しかしエネルギー変換効率が悪く、山が多い日本に向いているとはいえなかった。その姿は徐々に消え、ディーゼル機関車、ディーゼルカー、電車へと移り変わった。今でもときどき鉄道写真を撮るが、「SL以上に魅力がある車両はない」と言い切る。
 
■人が作った 人に一番近い機械■
 
 その理由を「水や石炭を食べ物のように与えられて蒸気圧がたまると、それに応えて車輪をつなぐ連結棒が力強く動いて疾走する。運転士と機関助手の阿吽の呼吸がないと、巨体は思うように動かない。人間が作った機械の中で、一番人間に近い機械です」と説明する。
 
 なかでも「急な上り勾配をあえぐように一生懸命に上り、峠を越えると軽やかに下る姿は、人生に通じるような気がする。壁にぶち当たっても頑張れば乗り越えることができると、諭されているような思いで眺めてきました」と振り返る。
 
写真上=豪雪の中を力強く走るD51(舞鶴線)
写真下=ポッポランド2号館・C58の前に立つ杉山さん
 
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