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両丹日日新聞2013年1月 1日のニュース

補修工事進む昭和初期の築堤 水害から街を守る「岩沢堤」

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 水害から市街地を守り続けてきた福知山市の由良川左岸音無瀬橋下流にある福知山大堤防。昭和初期に完成したその堤防は、通称・岩沢堤と呼ばれる。復旧以後、80年以上が経過し、老朽化が目立っていることから、国土交通省福知山河川国道事務所は補修工事を進めていて、2月末の完成をめざす。

 福知山事務所が発行した「由良川風土記」などによると、明治29年(1896)と40年の災害で堤防の復旧工事が必要となり、明治42年には高さ11メートル、長さ1200メートルの石張堤防が完成。ところが、昭和2年(1927)の北丹後地震で亀裂や陥没が生じ、再び改修した。
 
 その際、表面をコンクリートで覆ったうえ、当時、国内では生産されていなかったドイツ製のラルゼン型鋼矢板(長さ4・64メートル、厚さ8ミリ)を輸入。「鉄のカーテン」のように約2600枚を堤脚部に打ち込み、浸透水を遮断する強固な堤防を築造した。
 当初の国の方針は、「被災部分の補修」だったが、当時の福知山町長が「根本的な修復」を要求し、当時としては最新工法で築堤が完了。そのときの担当者がのちに建設事務次官、参議院議員になる建設技官・岩沢忠恭氏(1892−1965)で、住民はこの堤防に親しみを込め、「岩沢堤」と呼ぶようになったという。
 
 この大改修をきっかけに、堤防祭の開催や御霊神社内に堤防をご神体とする堤防神社が福知山堤防愛護会によって建立された。
 
 福知山事務所の担当者によると、「河川行政に携わっている者であれば、福知山に岩沢堤と堤防神社があることはほとんどの人が知っている。」という。
より安全な堤防に
 
 岩沢堤は現在、護岸や擁壁などに亀裂があり、洪水時には破堤して被害が甚大になることが予測されることから、より安全な堤防をめざして、同事務所が補修を実施している。
 
 工事名は「寺町地区堤防補修工事」で、工事場所は寺町−内記二丁目までの総延長600メートル。工事は西田工業が請け負っている。
 
 
写真=80年以上が経過し老朽化が目立ち、補修工事が進む岩沢堤

    

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