WEB両丹

きょうあったいい話、夕飯までに届けます。京都府福知山市の情報を満載した新聞社サイト

タブメニュー

両丹日日新聞2012年12月10日のニュース

血を吸われ出血止まらず 山のやっかい者・ヒルが全国に拡散

1210hiru.jpg
 草や落ち葉の下に潜み、人が近づくと寄ってきて血を吸うヤマビルの生息域が全国的に拡大している。中山間地域が多い福知山市でも、山中に限らず人家近くでまで被害が出るようになってきた。地域全体で対策する必要があり、下夜久野地域で8日、住民による研修会が開かれた。

 沼やかつての水田などでみられたチスイヒルとは別に、山にすむ体長3−5センチほどの「ヤマビル」がいる。以前は関東、東北地方の限られた県で被害が報告されるだけだったが、15年ほど前からは中部地方から近畿、九州へと及び、都市部の山際でも被害が報告されるようになってきた。
 
 福知山市内でも、足や首などから血を吸われる人が増えており「知らない間に長靴の中まで入ってきて吸い付く」「吸われた跡は、いつまでたっても血が止まらない」ことから、やっかいな存在になっている。
 
 そこで防除方法などを専門家から学ぼうと、夜久野町畑地域の畑七つの里づくり協議会(上山昭雄会長)が稲垣の畑集落センターで対策研修会を開催。全国で調査、指導をしているヤマビル研究会の谷重和会長を招き、話を聴いた。
 
 ヤマビルは山の動物にくっついて生息域を広げており、シカ、イノシシが増えて広域移動するようになったことから、ヒルも全国に拡散し、福知山でも被害が出るようになった。
 
 ヒルは人や動物の歩く振動、呼気、体温などを感知して寄ってきて、長靴やズボンを這い上って衣類の中に忍び込み、吸盤で吸い付いて血を吸う。この時、抗血液凝固剤を出すため、血を吸われた跡は出血がなかなか止まらない。
 
 研究会の谷会長は各地の被害実体を写真で見せながら、登山道やキャンプ場、山すその社寺など観光客が多く立ち入る場所でも被害が出ていることを紹介。シカ、イノシシがエサを求めて人里まで出てくるようになり、ヒルが人家付近で見られるようになった経緯を説明した。

■対策は地域ぐるみで 草刈り、落葉かき効果的■
 
 各地で対策に取り組んでいるが、薬剤散布だけでは効果が薄く、下草刈りをし、冬場は落ち葉かきをして地面の日当たりを良くすることが大切だと強調した。ヒルを運ぶ山の動物が里へ来ないようにすることもポイント。
 
 また、ヒルがいそうな所へ入って行く際には、厚手の靴下をはき、ズボンの裾は靴下の中に入れる。長靴に20%の塩水、または木酢液を吹きかけておくと、ヒルが寄って来ない。ヒルが嫌がる専用の忌避剤を吹き付けておくと、水にぬれても効果が続くと紹介した。
 
 
写真=研究会の谷会長がヤマビルの標本を見せながら対策などを紹介した

    

[PR]



株式会社両丹日日新聞社 〒620-0055 京都府福知山市篠尾新町1-99 TEL0773-22-2688 FAX0773-22-3232

著作権

このホームページに使用している記事、写真、図版はすべて株式会社両丹日日新聞社、もしくは情報提供者が著作権を有しています。
全部または一部を原文もしくは加工して利用される場合は、商用、非商用の別、また媒体を問わず、必ず事前に両丹日日新聞社へご連絡下さい。

購読申込 会社案内 携帯版 お問い合わせ