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両丹日日新聞2012年10月17日のニュース

由良川藍復活して30年 同好会が種配布し全国に広める

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 かつて由良川流域で盛んだった藍栽培が復活して、今年で30年になる。福知山市中の小さな畑から始まった取り組みは、現在市内だけでなく全国に拡大。藍文化の広がりを目的に、栽培から染めまでを一貫して行っている福知山藍同好会(塩見敏治会長)では、由良川藍を後世に伝えていくため、これからも地道な活動を続けていきたいと願っている。

 福知山では1400年代、京都の松尾大社の荘園(雀部地区)で藍栽培が始まったとされる。その後、染めが広まり、江戸時代後期から明治時代にかけて栽培者や紺屋が増え、全盛期を迎えたものの、1925年を最後に栽培は終焉を迎えた。
 
 塩見会長(78)=福知山市中=が1982年に、地元のお年寄りから、昔は由良川流域で藍栽培が盛んだったという話を聴き、何とか復活させたいと、自宅前と近くの由良川沿いの2カ所の畑で栽培を始めた。
 
 当時は徳島県から小上粉という品種の種を取り寄せ、染料となる乾燥葉は滋賀県の紺屋に買ってもらっていた。しかし、せっかく栽培をするのだったら染めもやろうと、95年3月に塩見会長と妻の勝美さん(74)が徳島県の藍染め研究者のもとで染めを学び、同年5月に会員15人で同好会を発足した。現在は地元を中心に2府8県の約120人が入会している。
 
 栽培を始めた翌年から、畑でとれた種は全国の希望者に無料で配布している。毎年120−130人が種を求め、配布先は全都道府県に広がり、これをもとに藍栽培、染めを始めた人たちも多い。
 
 同好会では会員約60人が自分で藍を栽培し、とれた葉で染め液の原料となる「すくも」を作り、染めを行っている。
 
 毎年1回ずつ、染め作品を展示する作品展と、藍染めのTシャツなどを販売するまつりを開催。栽培から染めまでを市民に教える講座も開き、由良川藍の文化を伝えてきた。
 
 同好会の中心メンバーでもある勝美さんは「昨年は京都国文祭で藍の記念行事の発表会をしたり、DVDを出したりして、広く藍を知ってもらうことが出来ました。復活させた由良川藍に今後、若い人たちにも関心を持ってもらえるよう、地道に活動を続けたい」と話す。
 
 今年も塩見会長の自宅前の畑で、藍の花が満開を迎えている。
 
 
写真=塩見会長宅前の畑で満開となっている藍の花。栽培復活から30年を迎えた

    

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