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両丹日日新聞2012年5月24日のニュース

特産の茶を給食の食材に 新献立ちくわの新茶揚げを29小中学校で

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 全国茶品評会で日本一になった実績がある福知山産の茶を食育に生かしたいと、福知山市学校給食センターが新献立「ちくわの新茶揚げ」を作った。試行錯誤を重ねて完成した一品が、23日にデビューして子どもたちに届いた。

 食育を語るときに地産地消は欠かせない。給食センターは地場産野菜を取り入れた献立づくりを進めている。福知山の茶は有名だが、給食の食材としては未知のもので、なかなか使いどころが見つからなかった。
 
 和田慎一・給食センター所長は「ほかの食材なら使い方が思いつくが、お茶を代用にできるものがなくて…」と悩んだ。
 
 それでも「子どもたちに身近にある良いものを知ってほしい」との思いは消えなかった。
 
 そして、昨年秋から実務会議が始まり、献立を考える市内の栄養教諭6人が中心になって新茶揚げを考案した。
 
 市茶生産組合連合会(井田光彦会長)に打診して快諾をもらい、食材の手配もばっちり。使ったのは、全国茶品評会審査会で産地賞1位に選ばれたことで名を馳せた福知山産のかぶせ茶(玉露)。
 
 調理は、粉末状にした茶と小麦粉、卵、水で作った衣にちくわを包んで揚げる。外見は磯辺揚げに似ていて、青のりの部分が茶に置き換わったよう。
 
 最初の試作は、粉末を細かくし過ぎて香りと味が飛び、見た目もわからなくなった。味、香り、見た目の調和が取れる適度な大きさにしてレシピが出来た。
 
 「あとは子どもたちの反応のみ」。関係者は23日の給食の時を、緊張しながら待った。

■「おかわりほしい」 子どもたち大喜び■

 市内で給食がある全26小学校と旧3町地域の中学校に新茶揚げが届き、子どもたちがおいしく食べた。
 食育に力を入れる池部の庵我小学校(牧尚美校長、103人)では、給食前に茶について学んだ。
 
 京都府小学校教育研究会健康安全教育部の研究協力校として、3年前から食育を重視している。栄養バランスの大切さの学習、家庭との連携などの基礎はできており、今年度は給食時間の指導で一層の理解を深めている。
 
 24人の2年生の教室では、担任教諭が製茶までの流れ、体に良い茶の効能などを説明。茶葉を手にしながら「きょうはお茶を食べます。みんなの目の前にあります」と話すと「えっ、お茶を食べるん?」と児童たちはきょとん。
 
 その直後に「ちくわや!」と歓声が上がった。
 
 顔を近づけて香りを確かめ、口に運んでじっくり味わった。「お茶の味がした」「おいしい。おかわりほしい」と反応は上々。牧校長は「子どもたちの食への関心が高まったようです」と笑顔を見せていた。
 
 他校でもおおむね好評で、考案した栄養教諭の一人、古旗節己さんは「子どもが喜び、食育に役立ってうれしいです」と、喜びひとしおだった。
 
 
写真=新茶揚げ、おいしいなぁ(庵我小学校で)

    

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