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両丹日日新聞2012年5月12日のニュース

ロンドンで福知山の盆踊り 現地の日本人グループが認知症予防として着目

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 福知山市の指定民俗文化財である福知山踊りが6月1日から、イギリスのロンドンで踊られる。日本各地の盆踊りを紹介するためにロンドン在住の日本人で組織する「ロンドン・ボン・ダンサーズ」(柳沢晶子代表)が、英国の文化五輪の一環行事「ビッグ・ダンス」のなかで、イズリントン区の高齢者を対象に開く盆踊りのワークショップ(体験型講座)に取り入れることにした。

■踊振興会と京都府も協力■
 
 英国では高齢者の認知症が深刻で、福知山踊りが認知症予防に効果があるとされていることをメンバーが知ったのが縁。メンバーたちは、福知山踊振興会、府中丹西保健所から届いたDVDなどの資料を基にミーティングを重ねているという。
 
 ロンドン・ボン・ダンサーズの中心メンバーは太鼓奏者、ダンサーら8人。2007年にシティ・オブ・ロンドンフェスで盆踊りを披露して以来、日本の伝統芸能を伝えようと活動を続け、世界規模の催しのワールドミュージックフェスやテムズフェスにも参加した。
 
■ネットで記事を見たのがきっかけ■
 
 福知山踊りに着目したのは、メンバーが両丹日日新聞社のインターネットサイトで、行政と医療機関、振興会が福知山踊りが脳に与える効果を検証してきた結果を載せた「福知山踊りの認知症予防効果を科学で証明」の記事を見つけたのがきっかけ。
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 柳沢代表の知人で、日英の高齢者ケアでのボランティア活動を研究するロンドン大学研究員の林真由美さんによると、英国は75歳以上の女性の3人に2人が一人暮らしで、定期的に戸別訪問するボランティアも足りない状態。認知症患者は現在約80万人だが、ますます増加すると予想している。このため、予防効果にも期待し、福知山踊りに挑戦することにした。
 
 ビッグ・ダンスはロンドンと英国文化庁が協力して06年に始めた。隔年開催で、回を重ねるごとに規模が拡大。今年は、オリンピックの聖火が英国入りする18日から始まり、7月中旬にクライマックスのダンス週間がある。
 
 全国各地で各種ダンスのワークショップや競技会が開かれ、イベント数は約1000で、参加者は5万人を見込んでいる。
 
 ロンドン・ボン・ダンサーズのワークショップは、6月の毎週金曜日に開催し、7月にパフォーマンスをする。テーマは「高齢者の健康維持とコミニュケーション」。福知山踊りなどいくつかの盆踊りの振り付けを教え、パフォーマンスではワークショップ参加者がリードして、会場の観客と一体となって踊る時間をつくる。
 
 柳沢代表らメンバーは「福知山踊りは16手振りもあって複雑ですが、優美な動作でワークショップの中心軸に据えたい。娯楽性だけでなく、認知症予防や健康改善への効果も期待でき、今回の発表後も続けていきたい。伝統舞踊を踊る習慣は英国では薄れており、福知山踊りのような踊りの創作も考えたい」と話す。
 
 田村卓巳・福知山踊振興会長は「ドイツでの発表や福知山の企業に来た中国人研修生らに教えたケースはあるが、海外から福知山踊りに関心を寄せ、それを自身で発表されるのは初めてのケース。認知症予防に視点を置かれているのも興味深い。今後何らかの形で交流することができればうれしい」と話している。
 
 
写真上=ロンドン・ボン・ダンサーズの写真が入ったビッグ・ダンスのチラシ
写真下=届いた資料をもとにミーティングを重ねるメンバー

    

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