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両丹日日新聞2012年4月19日のニュース

満開の桜の下、小野小町の伝説残る小町神社でまつり

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 平安時代の女流歌人で絶世の美女と言われた小野小町が、疱瘡(ほうそう)を患った際に訪れて、病を治したという伝説が、福知山市今安の小野脇地区に残る。地元では小町神社を山際に建立し、毎年、小町が感謝の気持ちを伝えて去ったという4月18日に「小町まつり」を開いている。今年は参道沿いに植えた約30本のソメイヨシノが盛りとなり、地元の人たちが桜を楽しみながら参拝した。


 伝説によると、小町は、旅の途中に病にかかり、顔も手も腫れ上がった姿でこの地に迷い込んできた。その姿を見て泊めてくれる家は一軒もなかったが、親切な村人から薬師堂に泊まるように教えられた。
 薬師如来の教えを信じ、人目を避け、村はずれの湯が湧き出る池に通い続け、身を洗って養生を続け、元の美しい姿に戻ったという。
 小野脇公会堂前には、小倉百人一首ゆかりの地として全国にPRするため、小町が詠んだ句「花の色は 移りにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに」を記した大きな看板が設置されている。
 小町神社は公会堂付近から約500メートルの参道を山側に向かって歩いた場所にある。薬師如来をまつった薬師堂に、地元の人たちは小野小町も祭神として加え、神社として建立したらしい。かつては山中にあったが、その後、現在地に移った。
 
 最初は小さな祠だったが、伝説の地を守っていくために1997年、高さ、幅3メートル、奥行き2メートルの木造の神社に建て替えるとともに、参道沿いに約30本のソメイヨシノの苗木を植え、のぼりも新調し、花見をしながら参拝できるようにした。小野脇地区の20世帯の人たちが月2回、当番制で神社の掃除を欠かさず続け、守り続けている。
 
 まつりには、小野脇地区の人や心を寄せる多くの人たちが参拝し、植村孝茂神官が1年間の安全などを祈願した。
 
 地元の足立利三さん(82)は「神社の下には、小町が鏡代わりに使ったという池が残っています。病が治癒した顔を水面に映し、感謝の気持ちで胸いっぱいになったそうです。30年ほど前にほ場整備がされるまでは、水が澄み切ってきれいでした。神社を大切に守って地区の平穏を祈り、伝説を後世に伝えていきたい」と話していた。
 
 
写真=満開の桜の中で神事が営まれた

    

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