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両丹日日新聞2012年4月15日のニュース

人物天気図:万願寺甘とう市内出荷1位の青年農家

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■河内一成さん(27)=三和町=■
 
 JA京都にのくに福知山支店で開かれた福知山万願寺甘とう部会の総会に、染めた長髪、着くずした古着ファッションで異彩を放つ青年の姿があった。一見、場違いに見えるこの人物が、出荷量1位の最優秀賞で名前を呼ばれて立ち上がった。

 米農家の祖父を見て育ち、子どもの時の夢が農家だったが、現実は会社勤めへ。しかし、殺伐としてなかなか合う場所が見つからず職を転々。ようやく落ち着き、正社員目前の契約社員だった3年前に不況のあおりでリストラされた。
 
 ふと立ち止まり「農家になりたかった」昔の気持ちを思い出した。祖父や周囲の人たちが汗水流した農業の厳しさ、つらさも知っている。それでも、近所同士で助け合う農家の魅力に憧れて24歳で転身した。 
   
 20アールの畑で万願寺甘とうを一人でつくる。定植する苗を年々増やし、昨年度の出荷実績は4・7トン。「せっかく実ってくれたから採ってあげないとかわいそう」と、せっせと手を動かす。繁忙期の8月は休みなし。午前5時から夕方まで収穫して、深夜まで選別を繰り返す。しんどくないといえばうそだが、「自分が頑張ってやればやるだけ作物は応えてくれる」と目を細める。
 
 「『おまえが農家なの?』といわれるギャップが逆に楽しみで」「調子に乗って苗を仕入れすぎました」「もっと手取りを上げないと生活きついですね」。あっけらかんとしゃべる言葉一つひとつに、農家であることの喜びがにじむ。
 
 休日は市内外の農家巡りをして勉強している。親身なアドバイス、相談にものってくれる先輩の温かさにぐっとくる。「僕は農業じゃなくて農家が好きなんです。僕の進む道はここ(農家)だったのかな。いけるところまでいきたいなあ」
 
 
写真=「自分が頑張ってやればやるだけ作物は応えてくれる」と話す河内さん

    

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