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両丹日日新聞2012年4月13日のニュース

関電大飯原発を京都、滋賀の知事が視察 再稼働には慎重な姿勢

0413sisatu.jpg 再稼働問題で揺れる福井県おおい町の関西電力大飯原発3、4号機。福知山市役所からの距離は約55キロで、原発から30キロの緊急防護措置区域に市域は含まれないが、放射性ヨウ素による甲状腺被ばくの可能性がある50キロ圏内には、三和町など市域の一部に9600人が居住する。12日には、30キロ圏内に一部区域が入る京都府の山田啓二知事と滋賀県の嘉田由紀子知事が、安全性を確かめるため現地を視察したが、再稼働については慎重な姿勢を示した。

 大飯原発は現在、定期点検中で停止している。このほど国が新しい安全基準を示し、関電は「安全性・信頼性向上対策の実施計画」を国に提出するなど、再稼働を巡る作業が進められている。
 
 視察では初めに、山田知事が「多くの京都府民も原発の安全性に深い関心を抱いている。安心安全対策の話をうかがい、現地を見たい」。嘉田知事は「被害を受けるかもしれない『被害地元』を預かる知事として、しっかり現場を見たい」とあいさつ。
 
 関電側は「福島の事故以来、決して起こしてはならないと緊急安全対策を全社一丸としてやってきた。継続的に安全性を向上させていく対策も取っている」と安全性を強調。電源や水源、浸水対策などについて説明を受けた両知事は、電源確保対策として新たに追加した空冷式非常用発電装置の起動操作訓練などを見学した。
 
 視察終了後、山田知事は「関電が一年間、安心安全のため努力されていることは認めたい。ただ、あくまで応急措置の感が強い。本格的な津波対策の防潮堤はこれから、いざというときの指揮所となる免震棟もこれから。恒久的な措置がまだなのに、応急的措置で稼働することは慎重でなければならない。動かす必要性をしっかり説明しないと国民の理解は得られない」と、時間をかけて判断する必要性を説明。
 
 嘉田知事は「琵琶湖は近畿のみなさんに命の水を届けている。近畿圏の水源を預かる知事として現場を見させていただく。福島の地震の影響を考えると、もっともっと時間をかけて、恒久的、技術的対策をしないといけない」とした。
 
 福井県に対しては、「福井県からすると、長年苦労して電気供給をしてきたのに、突然、京都と滋賀が言い出したという感じをお持ちかもしれない。しかし、大飯原発から30キロ圏内は福井は7万8千人、京都は6万8千人。府民の安心安全を守る立場として、関心を持つことを理解してもらいたい。力を合わせ、安心安全を確保していけたら」と山田知事。嘉田知事は「琵琶湖をお預かりしている。万一のときは関西は干上がる。琵琶湖にセシウムが降ってきたらパニックになる。関西の生活産業が成り立たない。第三の道を一緒に探りたい」と求めた。
 
 
写真=空冷式非常用発電装置の訓練を見学する山田知事(左端)と嘉田知事(左から2人目)

    

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