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両丹日日新聞2012年3月 9日のニュース

「ハーモニカおばちゃん」と親しまれた女将 亀屋旅館に閉館惜しむ手紙次々

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 97年間にわたって親しまれ、昨年末に閉館した福知山市内記一丁目の「亀屋旅館」。経営してきた横山博さん夫婦のもとには閉館の知らせを聞いたなじみ客らから、惜しむ手紙や世話になった感謝の気持ちを表した色紙などがたくさん届いている。これらを前にして、女将の睦子さんは「これは何にも勝る私の勲章。ずっと大切にします」と感激している。

 横山さん夫妻は、そっと終えたいと閉館を公にはしなかったが、世話になった人らには年賀状一枚ずつに、睦子さんが手書きで閉館することを記し、感謝の気持ちを伝えた。
 
 知らせを聞いた人たちからは、惜しむ声や感謝の気持ち、これからも健康で過ごしてほしいといった電話、手紙などがたくさん届いた。
 
 そんななか、2月末に宅配便で箱が届いた。送り主は福知山で試合がある時や合宿時など、亀屋旅館を長年利用してきた京都文教高校ソフトテニス部。箱の中から色紙や人形、はんてんなどが出てきた。
 
 睦子さんは試合を前にした生徒らに、ハーモニカ演奏や話などをしてリラックスさせ、「ハーモニカのおばちゃん」「亀屋のおばちゃん」と親しまれていた。
 
 先輩から後輩へ「おばちゃん」のことが引き継がれ、部員らは福知山に来て睦子さんに会うのを楽しみにしていた。
 
 届いた色紙は、現役の部員のほかこれまでの卒業生の寄せ書きで、ぬいぐるみにメッセージを書いた卒業生らもいた。
 
 「泊まったとき、ハーモニカや楽しい話をありがとう」「旅館で過ごした時間はとても楽しかった」「これからもおちゃめなおばちゃんでいてください」。温かいコメントが書かれていた。
 
 夫の入院、母親の介護など、睦子さんには大変な時期が続いたが「こんなにしていただけるなんて、42年間、女将を頑張ってきてよかった」と、目を潤ませる。
 
 6年ほど前から、学校や福祉施設などを訪問し、ギターとハーモニカなどの演奏をしている「オールディーズ」のメンバーになった。博さんも「好きなことをしたらいい」と温かく見守っている。
 
 たくさんの人から慕われていた様子を知った福知山旅館組合の一島信幸組合長は「こんなに感謝してもらえる旅館にしてこられたことは素晴らしい。私たちも見習わないといけないし、励みになります」と、これまでの努力をたたえている。
 
 
写真=京都文教高校ソフトテニス部から贈られた寄せ書きを見る睦子さん。左は一島組合長

    

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