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両丹日日新聞2012年3月 3日のニュース

経営破綻した農匠の郷 民間手法で再建目標達成

0303kougenonsen.jpg 福知山市夜久野高原にある道の駅「農匠の郷」内にある核の4施設の指定管理者が、4月1日から代わる。経営破綻して休業していた施設を有限会社福知山温泉ホテルロイヤルヒル福知山(家田一一代表)が指定管理者となって2008年から運営し、再建を進めてきた。初年度から黒字を出し、健全運営の見込みがついたことから、4年間の契約期間を終えるのを機に撤収。株式会社夜久野ガーデン(細見秀樹社長)が引き継ぎ、一層の集客をめざす。

■再建目標達成し4月から新管理者に■
 
 農匠の郷は1999年4月にオープンした。温泉を含む6施設を管理運営していた旧町の第三セクター「やくのふる里公社」が、近隣の温泉施設との競合などから経営難に陥り、07年11月に自己破産した。08年4月からは福知山温泉ホテルロイヤルヒル福知山が指定管理を受け、夜久野高原温泉▽宿泊・宴会等施設の夜久野荘▽茶室一道庵▽お食事処やくの本陣の4施設を順次、営業再開した。
 
 ホテルロイヤルヒル福知山(土師)の総務部長を兼務する中川重則さん(61)が総支配人を務め、4施設別に配置していた従業員を、1人2、3役務めることにして18人に削減。人件費を圧縮した。さらに仕入れ先も見直し、初年度から黒字決算にした。
 
 その後、近隣温泉を意識して入浴料を従来より100円安いワンコインの500円にし、京阪神へのPRにも努め、集客増につなげた。
 
 また、本陣の料理長は地域をよく知る地元から採用し、法事などでの仕出しの注文を増やし、常連客もできた。料理に使う野菜の6割以上は、農匠の郷内にある農家の直売所やくの高原市に出品された地元産を使い、みずみずしさと新鮮さを売り物にした。
 
 これらの効果で、健全で安定した運営ができるようになり、当初の経営再建の目的を果たせた。
 
 撤収後もホテルロイヤルヒル福知山からの出向で総支配人として残る中川さんは「訪れた方に快適に過ごしてもらえるように従業員みんなで全力を挙げました。今後集客増につなげ、農匠の郷内の全施設が潤うには、夜久野高原の他の催しに便乗するのではなく、独自の催しも打ち出す必要があると思います。若い力に大いに期待しています」と話している。
 
 新たな指定管理者となる夜久野ガーデン社の細見社長(34)は、農村と都市交流の施設として、大学のスポーツクラブや少年スポーツ団体の合宿を誘致し、小回りが利く小型ワゴンで送迎にも力を入れ、敬老会などで地元の人にも利用してもらう機会を増やしたい考え。「施設の周辺には観光スポットも多く、今までの経営方針を踏襲しながらも、新たな集客策を考え、地域活性化につなげたい」と意気込んでいる。
 
 
写真=夜久野高原温泉と今後も総支配人を務める中川さん
 
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