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両丹日日新聞2012年2月25日のニュース

日本一の赤字を逆手にKTRのCM 福知山出身の千原せいじさん起用

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 北近畿タンゴ鉄道(KTR)をPRするために考えられたCMの素案が、「第4回沖縄国際映画祭」の一環で行われる「JIMOT CM」競技会最終ノミネート作品10点に残った。最優秀のグランプリに選ばれればテレビの地上波放映されることになっており、全国アピールをめざして福知山市出身のお笑い芸人、千原せいじさんを起用したCM制作が進んでいる。

 第三セクターのKTR(本社・福知山市)は開業以来、赤字経営が続く。このため、京都府などが昨秋から、専門家らで組織する「チームKTR」を結成し、利用者増につなげる改善策を練っている。このチームの事務局を府広報課副課長の田中邦男さんが務めており、CMの素案を考えて競技会に応募した。
 
 競技会は年齢、プロ・アマ問わず、地元愛を感じさせるアイデアを募り、CMを制作するプロジェクト。各地域の吉本所属の芸人を起用して作品を制作できるのが特長で、昨年11月から募集し、全国から約900点が寄せられた。
 
 田中さんは「KTRが全国に知られるよう、ピンチをチャンスに変えたい」とCM素案を考えて応募し、1次、2次審査を通過。30秒間のCMを制作し、映画祭で発表する機会を与えられた。CM出演を千原せいじさんに打診すると、快い返事が得られた。
 
 千原せいじさんのキャラを生かした楽しい内容で、KTRは日本一の赤字鉄道と、あえて訴えながらも、日本三景の一つ天橋立や丹後のおいしい海の幸などを紹介し、利用を呼びかける内容にする。
 
 CM作品10点は、3月中旬に映画祭のホームページで公開。ネット投票を受け付け、審査員の得点を加えて、グランプリが選ばれる。同月24日から宜野湾市など沖縄県各所を会場に開かれる映画祭の中で発表される。
 
 京都市内在住の田中さんは「KTRは出張の際に利用するぐらいですが、地元のみなさんには欠かせない生活の足となっています。天橋立をはじめ沿線には魅力的な観光スポットがたくさんあるので、テレビでCMが流れ、利用者が増えることを願っています」と話す。
 
 KTRは、車両や線路の老朽化が進み、多額の設備投資が必要な時期を迎えている。大槻茂社長は「厳しい状況下で、旅行会社と連携した企画切符の販売、人件費削減など経営努力を続けています。KTRをテーマにしたCMがテレビ放映され、増客に結びつけばうれしい」と期待。「チームKTRから提言をいただいたアイデアを反映させた10年程度の長期ビジョンを策定し、守るだけではなく、攻めの姿勢で増客に努めたい」と話していた。

■昨年度の赤字6億7千万円■

 KTRは、京都府などが出資して1988年に宮福鉄道として宮福線が開業し、89年に現在の社名に改称、赤字路線のJR宮津線を引き継いだ。
 
 利用客はピーク時の93年度は約300万人だったが、2010年度には約200万人に減少。赤字額も年々増える傾向にあり、10年度の経常損失は約6億7000万円に。現在は全国の第三セクター鉄道35社のなかでも最大の赤字額。京都府や沿線自治体、兵庫県から経営対策補助金として毎年4〜5億円を受けて経営を続けている。
 
 
写真=CMのロケで天橋立駅に訪れた千原せいじさんとKTRアテンダント
 
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