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両丹日日新聞2012年2月15日のニュース

農業の6次産業化で活路開こう 振興大会でソバの先進事例を発表

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 農業の後継者不足や耕作放棄地の増加が叫ばれるなか、福知山市地域担い手育成総合支援協議会(大槻富司雄会長)は14日、同市篠尾新町のサンプラザ万助で市農業振興大会を開いた。耕作放棄地などを生かして「ソバ」による6次産業化を進める夜久野町の有限会社やくの農業振興団(中島俊則社長)による事例発表などがあった

 大会は、農村部の少子高齢化、農林業の衰退による集落機能の低下と地域活動の減少を招いているなか、住民自らが主体となった新たな地域農業の振興方策を検討する狙いで実施。市内の農業関係者を中心に約200人が参加した。
 
 6次産業化は、農山漁村が生産(1次産業)だけでなく、食品加工(2次産業)、流通・販売(3次産業)まで関わって高付加価値化を図り、活性化につなげようという考え方。1次、2次、3次を足しても掛けても「6」になることから付けられた。
 
 やくの振興団は、かつて地元で盛んだったソバ栽培に着目し、08年から地域産業に育てようと本腰を入れ、栽培面積を拡大し、販路開拓にも努めている。昨夏からは、初めて旧町域外の田野山田の耕作放棄地2・4ヘクタールを借り受け、計約10ヘクタールで栽培。夏場に豪雨に見舞われるなど悪条件だったが約6トンを収穫した。今年は約20トンの収穫をめざしている。
 
 大江町にある加工所で製粉し、隣接する兵庫県朝来市の製麺所に委託し、冷凍、生、半生、乾麺に仕上げて出荷している。
 
 昨春に「そば宝」と命名した商品が福知山観光協会の推奨土産品に仲間入りし、京阪神の百貨店などでもPR活動を展開。出荷先は当初、夜久野高原の農匠の郷内の施設が中心だったが、現在は府北部や京都市、兵庫県神戸市などの飲食店、スーパーなど約30カ所に増えている。
 
 実践報告では、中島社長や若手スタッフがプレゼン形式で取り組み状況を発表。「6次産業化には地域の協力が必要になり、農家にも呼びかけて栽培面積を拡大し、汎用コンバインの導入で作業の効率化を図った」と報告した。
 
 課題として「現在は大口取引の話もあり、ソバ粉が不足している。田野山田地区で協力していただけたように、『あなたも儲けて、わたしも儲ける』を合言葉に、栽培できる農地や農家を増やしていきたい」と話した。
 
 続く基調講演では、京都府農業総合支援センターの統括プランナー、松井弘次さんが「6次産業化による地域の農業の振興方策」をテーマに、昨年3月に施行された6次産業化法や認定事例などの説明をした。
 
 
写真=耕作放棄地を生かしたソバ栽培の取り組みを実践報告する振興団スタッフ

    

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