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両丹日日新聞2012年2月 1日のニュース

被災地に大輪の花咲かす 夢花火実行委が気仙沼市で打ち上げ

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 毎年、福知山市内で元日の訪れとともに花火を打ち上げて、新年を祝っている新春夢花火実行委員会(芦田武蔵委員長)が、東日本大震災による津波で大きな被害が起きた宮城県気仙沼市で花火を上げ、帰着した。被災地の復興を願うとともに、津波で亡くなった地元の人たちの慰霊を兼ねた取り組みで、当日は澄み切った夜空に大輪の花が咲き、現地の人たちの笑顔もはじけた。

 実行委では01年から福知山の新年を花火で祝おうと、市内の音無瀬橋下流の河川敷で新春夢花火を実施している。
 
 芦田委員長(36)の小学校の同級生で、市内のほか、気仙沼市内の仮設住宅でもゴーヤによる緑のカーテン作りを進めている福知山環境会議の広報担当、土田真奈見さん(36)から、被災した気仙沼市唐桑町大沢地区の人たちが「花火を上げて元気になりたい」と思っていることを聞き、津波で亡くなった人たちの鎮魂にもなれば−と、被災地での打ち上げを決めた。費用は新春の花火同様に、市民から寄せられた協力金を充てた。
 
 芦田委員長と妻の恵子さん(35)ら福知山の関係者4人で気仙沼へ向かい、津波で住宅が無くなり、更地となった場所で1月28日夜に打ち上げた。花火玉は岩手県内で購入し、打ち上げも県内の花火師に依頼。地元でも実行委員会をつくり態勢を整える中、午後7時から約15分間、スターマインや4号玉など140発が次々と上がった。
 
 当日は雲がなく、ほどよい風が吹く絶好の花火日和で、住民ら約580人が訪れ、くっきりと夜空にはじける大輪の花に見入った。子どもたちは大喜びで、大人たちの中には携帯電話で写真を撮る姿も見られた。花火の翌日、芦田委員長に「これまで見た花火の中で一番きれいだった。津波で犠牲になった人たちの供養になった」と手紙を託す人もいた。
 
 会場では芦田さんの幼なじみの足立悠磨さん(27)が、自身が働く鳥料理専門居酒屋「とりなご」(本店・福知山市西中ノ町)の鴨ラーメン300食の炊き出しをして振る舞い、住民たちが冷えた体を温めた。
 
 芦田委員長は「被災地は、がれきの撤去がようやく進んだ状況で、まだまだ復興途中の段階。現地を見て涙が出るような思いになりました」と言い、「こうして出来たのも福知山市民のみなさんの協力のおかげです」と感謝している。
 
 
写真=澄みきった夜空に浮かび上がる花火に多くの人たちが見入った(写真は実行委提供)

    

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