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両丹日日新聞2012年1月18日のニュース

かつての商都のシンボル・福知山ファミリービル解体へ

福知山ファミリー  かつて商都・福知山のシンボル的な存在だった福知山市駅前町の商業ビル、福知山ファミリーの解体作業が始まった。NPO京都SEINEN団(清水代表理事)が、一度閉鎖されたビルを買い取り、駅北活性化のために少数テナントで運営を続けた。だが、累積赤字がたまり、新たな事業者を探すなどの努力も実らず、ビルを解体し更地にすることになった

 福知山ファミリーは1972年にオープンした5階建て延べ1万3900平方メートルの商業施設で、全盛期は北近畿一円から集客した。しかし次第に客足は遠のき、採算割れが続くようになり、07年1月に自己破産した。
 
 管材人の弁護士がビル管理を行い、08年2月に一度閉鎖されたが、京都SEINEN団が「みんなの力を結集し、駅北を元気に」と買い取り、同年3月下旬に再開にこぎつけた。
 
 その後、飲食店などのテナントや個人事業者数店が入店する一方、ギネス記録に挑むイベントを開くなど経営努力を続けた。だが、固定資産税だけで年間1000万円以上かかるなど運営は厳しく、累積赤字は1億円近くに及び、10年末で再び閉鎖となった。
 
■アスベストの飛散防止を徹底 専門業者請け負う■

 解体は昨年12月下旬から建物の周りをバリケードで覆うなど準備を進め、今年に入ってから本格的に着手した。京都市の解体専門業者が請け負っている。解体の工期は5月末。事業費は約2億円。
 
 天井や壁などに、アスベスト(石綿)が使われており、解体時に飛散すると、周辺部の人たちの健康面への影響が心配される。このため、京都市のアスベスト除去専門業者が、外壁を壊すまでに建物外へ一切飛散させない特殊な技術を用いて施工する。
 
 アスベストなどは、京都環境保全公社が経営する京丹波町の瑞穂環境保全センターに運んで処理をする。労働基準監督署、保健所などから、着工前確認、途中の現場確認、廃棄物の処理確認を受ける。
 
 清水代表理事は「工事を終えて約3300平方メートルの更地になれば、市民の福祉や健康、商店街の活性化に役立つ施設の建設に利用していただけるところに譲りたい。残念ですが、NPOとしては駅北活性化の事業から撤退することになります」と説明する。
 
 NPOに依頼して、地元住民らを対象にした説明会を16日夜に開いた駅前自治会の谷垣自治会長は「かつて栄えた大きな商業施設ですが、建物を放置したままだと幽霊ビルになりかねず、解体自体に反対する住民はほとんどいません。ただ、健康被害が危惧されるアスベストの処理方法などに不安を持つ住民が多いと思い、業者も交えての説明会開催を要望しました」と話していた。
 
 
写真=バリケードを張り、解体工事が進む福知山ファミリーの建物
 
 

    

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