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両丹日日新聞2012年1月 3日のニュース

静寂の中で心を鍛える 「龍」に見守られ天寧寺で座禅体験

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 私は今年、27歳になる。20代後半、これからはもっと仕事の幅を広げなければ。そのためにも心を鍛え直したい−。福知山市大呂の天寧寺を訪ねた。天寧寺には「龍の天井画」「龍のウロコ」など、今年の干支・辰にまつわる品々が数多く残る。それらを見たいという思いもあったが、何より自分自身を見つめること。田中禅徹住職に無理を言い、マンツーマンで「座禅体験」をさせていただくことにした。(松本祥平記者)

■座禅をする その意味とは■
 
 まず、田中住職から座禅をする意味などを教わる。難しい宗教用語は一切使わず、無知な私にも分かりやすく丁寧に説明してくださった。
 
 「座禅は我慢大会ではない。本質は、時とともに忘れてしまっている、自分の戻るべき『心の家』を再確認すること」だという。
 
 他人の言葉に腹が立ち、けんかをしてしまうことがある。時には正しい道から少し外れてしまう場合もある。しかし、それは人間なら仕方のないこと。
 
 「物事に動じず、素直な判断で行動できる本来の姿を見失わないことが大事。座禅は、そんな自分を見つめ直す機会になる」
 
■姿勢と呼吸を整え、心を一点に集中■
 
 講話のあと、1979年に建てられたという研修道場へ。両足の裏をそれぞれ逆のももに乗せる「結跏趺坐(けっかふざ)」と、略式として片足だけを置く「半跏趺坐」があり、今回は後者でチャレンジ。
 
 左手で右手の親指以外を隠す「白隠流(はくいんりゅう)」にし、下腹に力を込めて膝が浮かないようにドッシリと座る。あごを自然に引き、目は閉じずに視線は前方1メートルのところに落とす。
 
 体のあとは、呼吸を整える。音を出さずに、鼻で腹式呼吸をする。自分の呼吸を頭の中で数える。あとは心を一点に集中するのみ。
 
 「カンッ」。開始を知らせる拍子木の音。続いて鐘が4回。耳を澄ましてその音を聞き、心を鎮める。静寂の時間が訪れる…。
 
 「ひとーつ、ふたーつ、みぃーつ…正月の記事どうしようかなあ…よぉーつ、いつぅーつ…うわっ、足がしびれて全然動かんようになった!…むうーつ、ななぁーつ」
 
 「チーン、チーン」と鐘が2回。「カンッ」。大きな拍子木の音が道場に響き渡る。30分が経過した。長いようで短い、短いようで長い修行の時間は終了した。
 
 心を「無」にすることが、こんなにも難しいと思わなかった。ぼんやりと考える私に、田中住職は何も聞かない。「自分で感じ取りなさい」。心の声が聞こえた気がした。
 
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■修行の効果は人が判断する■
 短い時間だったが、この座禅体験を通して、改めて思ったことがある。それは「自分が正しいと思う道を、精いっぱい突き進もう」ということ。これからは他人のせいにせず、責任感を持って何事にも取り組んでいきたい。
 
 田中住職が、こんな話をしてくれた。「座禅など修行の効果は、自分ではなく、人に判断してもらうこと。人生において、自然に生かされていくものなのです」。常に心にとどめたい。
 
■毎月第3金曜日に愚中会が座禅会■
 
 福知山市の愚中会(山口正世司幹事)は、毎月第3金曜日に、天寧寺で座禅会を開いている。誰でも参加できる。午後8時から夕食をとり、9時から1時間の座禅体験をする。
 
 参加費として、食事代込みで3000円。申し込みは、前日までに電話0773(33)3448の天寧寺へ。
 
 
写真上=田中住職からマンツーマンで座禅を教わる
写真下=今回お世話になった天寧寺

    

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