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両丹日日新聞2011年11月 7日のニュース

ソバと小麦の二毛作で耕作放棄地を有効活用 やくの農業振興団

ソバ栽培 福知山市夜久野町の農業生産法人やくの農業振興団(中島社長)は、ソバとつなぎに使う小麦の二毛作に取り組み、100%地場産での商品づくりを進めている。今夏から初めて旧町域外の同市田野山田の耕作放棄地を借り受け、生産面積の拡大を図っている。商品は福知山観光協会の推奨土産品に登録され、販路は地元だけでなく京阪神にも広がっている。

 振興団は、かつて盛んだったソバ栽培の面積を広げ、今までなかった加工・販売も手がけて地域産業に育てようと、2008年から取り組みを始めた。ソバ粉6、つなぎの小麦粉4の割合で、のど越しの良さを売り物にし、今春には「そば宝」と命名した商品が推奨土産品に仲間入りした。
 
 これまでは振興団と旧町内27人の耕作放棄地でソバ、小麦を栽培していたが、今回は高齢化が深刻で65歳以上の高齢者比率が40%に近い田野山田自治会(北山自治会長、23戸)から、市の紹介を受けて16戸の約2・4ヘクタールを借り受けた。
 
 現地は、田野山田地区の山側の高台にあり、ポンプで水をくみ上げて稲作をし、鳥獣対策にも悩まされてきたところ。一帯での離農が進み、多くが荒廃した状態になっており、振興団が大型機械を投入して開墾、整地をし、雨に弱いソバのために周囲に溝を掘り、有害鳥獣対策としてネットを張り巡らせた。
 
 8月中旬に作付け後、豪雨に見舞われた日も多かったが、順調に育ち、9月下旬から一帯が白い花で覆われた。11月中旬に収穫し、そのあと来夏の収穫をめざして小麦の作付けをする。
 
 これで振興団のソバ、小麦の栽培面積は約10ヘクタールとなり、それぞれ約10トンの収穫を見込んでいる。大江町にある振興団の加工所で製粉し、兵庫県朝来市の製麺所で冷凍、生、半生、乾麺に仕上げ、地元や京都市内の飲食店、スーパーなどに出荷している。
 
 中島社長は「ソバや小麦の栽培は、米のように水が必要なく、汎用コンバインなど大型機械を使えば労力が少なくて済む。需要に応えるためさらに生産面積を拡大し、安定供給を図るのが課題。耕作放棄地を減らすことに役立てればうれしい」と話していた。
 
 府福知山農業改良普及センターの軽野所長は「市内の耕作放棄地は、府内で一番多い。田野山田の場合は、民家近くでは稲作が盛んだが、高台の農地は多くが荒廃した状態になっている。二毛作という形でこれを生かそうというソバ、小麦栽培の取り組みには注目している」と話していた。
 
 
写真=高台の耕作放棄地が復元されてソバ栽培が進んでいる
 
 

    

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