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両丹日日新聞2011年10月14日のニュース

観光振興へ市域超えて連携 福知山市・大原と京丹波町・三ノ宮

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 福知山市三和町大原の大原うぶやの里活性化推進協議会は、同じ国道173号沿いに隣接する京丹波町三ノ宮地区と、観光振興のため市町域を超えた交流を進めている。三ノ宮地区の質志には、府内唯一の鍾乳洞があり、ここから大原神社下の洞穴まで鶏が通ったという「鶏伝説」が残ることなどから、協議会では質志と連携を深めて、相乗効果で集客を図る。

■うぶやの里と鍾乳洞を活用して相乗効果で集客■
 
 大原神社は安産の聖地として古くから信仰を集め、本殿・拝殿などが京都府指定文化財になっている。里山の原風景と産屋を中心とした景観、さらに景観を守る地域の一体となった取り組みが評価され、昨夏に府景観資産に登録された。
 
 安産祈願に各地から参拝する人が多く、神社下の川合川沿いにある産屋は府有形民俗文化財に指定されている。
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 一方、質志鍾乳洞は昭和2年(1927)に発見され、町指定天然記念物、京都の自然200選のひとつとなっている。
 
 何万年もの歳月をかけてつくられた総延長約120メートル、高低差約25メートルの洞窟がある。ほぼ垂直に伸びる幻想的な洞窟には階段が設置され、4層のうち3層まで見学できる。
 
 二畳紀(約2億9000万年前から約2億5100万年前)前期の海の生物のフズリナなどの化石が見つかっており、洞窟周辺は森林公園として整備され、キャンプ施設や子ども用遊具も充実している。
 
 鶏伝説とは、かつて質志の古老たちの間で、鍾乳洞がどこまで続いているのかと話題になり、取りあえず、犬と鶏を洞窟に入れた。犬は途中で引き返したが、鶏は3キロほど離れた大原神社の下の洞穴に出てきて大きな声で鳴いたという話。
 
 大原と三ノ宮地区は昔から、血縁関係が深く、知り合いの人も多い。両地区は戸津川トンネルを挟んですぐ近くだが、自治体が違うため、これまでイベントなどでの交流は少なかった。3月に府から「それぞれの観光資源を生かして地域活性化を」と提案があり、これを受けて5月に「質志鍾乳洞・うぶやの里連携会議」を発足させた。
 
 それぞれの地区から7、8人ずつが代表として出席して月1回会合を開き、集客の向上策を模索している。
 
 協議会(小林英夫会長)では、住民から募集して選定した「大原八景」の看板を設置したり、近く京都市の人らを迎えて開く収穫感謝祭のなかで質志鍾乳洞を紹介する時間を設けるなど、PRに努めていく。第2段階として、互いのイベントに行き来して交流を深めることを考えている。
 
 小林会長は「互いに過疎、高齢化という深刻な悩みを抱えており、観光振興の土壌をつくって活性化につなげ、後世に伝えていきたいという共通の思いがある。課題は多いが、一つの観光圏として考えて取り組みを進めていきたい」と話している。
 
 
写真上=京都の自然200選のひとつの質志鍾乳洞
写真下=安産の神様として知られる大原神社

    

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