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両丹日日新聞2011年10月 3日のニュース

長尾の「ばけツバキ」復活へ挿し木の2世を植樹

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 福知山市長尾で3年前、怖い伝説が残る古木「ばけツバキ」が根元から倒れた。古くから地域のシンボルとして親しまれてきただけに、地元の人たちは落胆したが、夜久野町平野の府林業試験場夜久野分場(府緑化センター)が、倒れたツバキの枝を挿し木にして育成。2日には順調に育った「2世」の苗木を地区民たちが植え、以前のツバキのように大きく育ってほしいと、願いを込めた。

■3年前に倒木、府緑化センターで育成■
 
 ばけツバキは旧国道沿いの花倉川そばにあった。樹齢は250−300年で、高さ約5メートル、幹回り約1・3メートルのツバキの古木。この木がばけツバキと言われるようになったのは、昔、地区内の民家に出没する化け物が「わしは木春台じゃ」と名乗ったことから、地元の人たちが木に春の「椿」に関係が深いと考えたのが始まりという。
 
 ばけツバキが倒れたのは08年3月初めごろ。以前から樹勢が衰えていたのが原因とされる。地元の人が倒れた木から若葉がついた小枝を挿し木にして育てたりしたが、日照りなどで枯れてしまった。
 
 これとは別に、夜久野分場の職員がツバキから枝を採取。挿し木にして育て始めた。当時、木自体が古木で衰弱していたうえ、挿し木の適期ではなかったことなどから、育成は非常に難しかったが、職員の手厚い世話のかいあって、高さ約30センチの苗木にまで育った。
 
 9月29日に1本が地元に渡され、2日に地区民22人が集まり、苗木を植えた。
 
 植栽場所は元のツバキがあった場所から川下に約50メートル離れた、住吉神社の旧参道入り口付近。最初に地区の長老、岸下保幸さん(82)の先達で、般若心経を唱え、お神酒をいただいたあと、2世を植えていった。
 
 しっかりと土を固め、周りには日除けの木を挿し、シカ除けの網も張った。地元では住民みんなで見守っていくことにしている。万が一の時に備えて、分場でもう1本を保管している。
 
 岸下さんは「ばけツバキには、昔からおばけが出るという伝説があり、子どものころは怖かったが、みんな愛着があり、長尾のシンボルとして親しんできました。またよみがえって、本当に感慨深い」と喜ぶ。
 
 端野学自治会長(60)は「ツバキがひっくり返った時は、ばけツバキの伝説もこれで終わりだと思いました。苗木がこんなに大きくなっているとは思わず、びっくりしました。元の大きさに戻るには100年以上かかりますが、大切に育てていきたい」と話している。
 
 
写真=ばけツバキの2世を植え、元の木のように大きく育つことを願った
 
【関連ニュース】
 ・怖〜い伝説残る「ばけツバキ」倒れる 長尾の国道176号沿い
 
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