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両丹日日新聞2011年10月 2日のニュース

被災地で福知山の高校生が活躍 スコップ団でガレキ除去

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 東日本大震災の被災地での復興作業に、福知山市長田段の綾部高校1年、島村駿也君(15)と駒場新町の府立工業高校1年、島津翔梧君(15)が大人に交じって参加し、活躍した。2人はともに学校のサッカー部に所属し、日ごろから体を鍛えており、「自分たちが復興支援に少しでも役立つことができれば」との思いで、16日から19日まで出かけ、津波が押し寄せ浸水してから半年が過ぎた家屋の砂や泥の除去作業に力を尽くした。

 三和町上川合の農業、豊田清さん(42)が「避難住民が再び自宅に戻ろうと思える環境にし、希望を持ってほしい」と「福知山スコップ団」を結成し、ともに行く団員を応募した。2人は、長田の学習塾に通っていて、塾を経営する大木清人さん(30)に誘われて参加を決め、6人のグループでワゴン車に乗り、被災地に向かった。
 
 16日夜に福知山を出発し、復興作業をする宮城県山元町に着いたのは翌朝8時だった。「実際に行ってみると、壊れた家が延々と続いていて、テレビで見る以上に悲惨な光景でした」と第一印象を語る。そして「今まで物に恵まれ、当たり前のように育ってきた僕たちですが、何か役立たないといけないなと感じ、育ててくれた親や周りの人たちに感謝の気持ちを持たなければ、とも考えた」と複雑な心境を語る。
 
 スコップ団は、災害ボランティアセンターに登録していない非正規団体で、主に手つかずの状態の地域を回っている。今回、作業を任された家屋は海岸から2〜3キロ山側だったが、1階の天井付近まで津波が押し寄せて、室内は海から運ばれてきた砂で埋まり、家財道具も見えない状態だった。
 
 作業をしたのは2日間で4軒。地元の人たちは「先祖のおかげで暮らせてきた家。解体前にせめてきれいな状態に戻したい」との思いが強く、腐敗が進み、虫がわき、悪臭が漂って解体を余儀なくされた状態の家でも、徹底的に作業。高圧洗浄器で洗い流し、消毒もした。
 
 2人は、ごみやガレキ、海から押し寄せた床下の砂をスコップで一輪車に積み、家の前の空き地に搬出する役割を主に担当。衣類、木材、不燃物などの分別もした。休憩を挟みながら黙々と作業をした。
 
 「ほとんど手つかずの状態で、あと2、3年作業を続けないと復興は無理だと感じました。作業は2日間でしたが、貴重な体験でした。西日本にもいつ大災害が起きるか分かりません。その時には率先して動きたいと思っています。そして将来は人の役に立つことができる仕事に就きたい」と言う。
 
 大木さんは「2日間の作業を終えると、へとへとになりましたが、2人はまだ余力があり、あと1週間でも復興作業の手伝いができると言っていました。その頑張りようには頭が下がります。けがをすれば先生に迷惑がかかると、僕の責任のことまで考えて動き、一回り大きく成長してくれたかなと感動もしました。被災地で、見て経験したことを友人や家族らに伝えてほしい」と振り返る。
 
 山元町の被災家屋は、約5200世帯のうち一部損壊を含めると約4350世帯に上る。全壊は約2200世帯で、そのうち半分は津波で流出している。半壊は約1050世帯。関東方面を含むスコップ団が復興作業をしたのは今までで約110世帯に過ぎないという。
 
 福知山スコップ団の活動は今後も続ける計画で、次回は10月7日夜に出発し、10日朝に戻る予定で参加者を募っている。11月は下旬に計画している。活動資金が不足しており、協力を求めている。問い合わせはみわ・ダッシュ村=電話(59)2255=へ。


写真=家屋にたまった砂や泥を一輪車に積んで運ぶ2人

    

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