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両丹日日新聞2011年9月11日のニュース

住民管理に限界 合併後の大江で苦渋の公民館返還も

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 福知山市は、旧3町にある公民館施設の管理を旧市と同様にする条例の改正案を、9月定例議会に上程する。可決されれば、来年4月から地域公民館として市が管理する施設は、3町とも1館ずつで、ほかは地区公民館として住民による管理になる。だが、地元管理は難しく、施設を市に返還するところもあり、とくにこれまで7つの「地域公民館」を防災や文化活動の拠点としてきた大江町では、住民らの不安と戸惑いが大きい。

■地域コミュニティーの場だが 光熱費など維持費出せず■
 
 旧市の体制では、中学校区単位で地域公民館(コミセン)、小学校区単位で地区公民館を設置している。
 
 一方で大江町は、旧村単位で出来た河守、河西、河東、有路上、有路下、物成、俊明に公民館があり、それらを地域公民館と呼んできた。合併後に新しく組織した大江地域公民館もある。
 
 公民館の運営や管理を旧市と同様にするため、合併時に「地域公民館は原則中学校区単位、地区公民館は小学校区単位とする」とした協定が結ばれた。
 
 合併協定通りだと、大江地域公民館は中学校区単位の地域公民館で、地区公民館は3小学校区に1館ずつとなり、公民館の数が減ることになる。
 
 しかし、7館は長年、防災や文化、スポーツなどの振興にかかわる地域コミュニティーの場で、地域のシンボルとなってきただけに、住民らは「7館とも残してほしい」と訴え、市教委との話し合いを続けてきた。
 
 今年2月の時点では、7館とも現状のまま存続することで合意した。しかし、市教委は光熱費など施設の維持管理費については、原則地元で賄うように求め、「市での負担」を求める地元側と、かみ合わなかった。
 
 組織・運営面は、すでに7つとも地区公民館の体制に移行しており、施設管理の問題についても、住民側は「これ以上話し合いをしても、進展は見込めない」として、提示された条件の中で解決策を模索することにした。
 
 住民らで話し合いを重ねた結果、8月18日の大江地内公民館連絡会で、最終的な地元の意向をまとめた。

■物成、俊明は建物を市へ返す■

 そこでは、施設について、物成、俊明は維持・管理費を賄えないことなどを理由に市へ返し、町総合会館内にある大江地域公民館を、現在の河東地域公民館に移す。河守、河西、有路上、有路下については、地区公民館や集会所として、地元で管理することに決めた。
 
 物成地域公民館が使用している施設は、旧物成小学校跡地に古くからあり、住民から愛されている建物。最悪の場合、閉鎖される可能性もあるため、住民にとってはまさに「苦渋の決断」だった。
 
 また、同公民館は広域避難所にも指定されており、公民館活動の会場としても使用していたため、代替施設の検討もしなければならないなど、公民館の施設を市に返すことで、多くの問題が生じるという。
 
 同連絡会の井上義治代表(69)は「問題はまだまだ山積みです。地域の絆がさらに重要になる中、活動を維持していくための対策を、みんなで話し合う必要がある」と話していた。

■三和町は地元で管理 夜久野町は一部返す■

 ほかの旧2町では、三和町には菟原と川合に地域公民館の施設があり、どちらも地元で管理する。夜久野町では、現在の上夜久野(旧門垣支庁)と下夜久野の両地域公民館施設を市に返すという意向を示している。
 
 
写真=公民館問題について話し合う市教委

    

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