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両丹日日新聞2011年9月 9日のニュース

スコップで被災者に希望を 支援団組織して宮城県で泥除去作業

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 東日本大震災の発生から11日で半年を迎える。現地では今なお津波による甚大な被害の爪跡が残っている。延々と続く泥まみれの家屋。その泥を人海戦術によって除去しようと、福知山市三和町上川合の農業、豊田清さん(42)が「福知山スコップ団」を結成し、17日から19日まで被災地に行く。「避難住民が再び自宅に戻ろうと思える環境に戻し、希望を与えたい」という。ともに活動できる参加者や義援金を募っている。

 豊田さんは、下川合で耕作放棄地の再生活動をする「みわ・ダッシュ村」の農場統括責任者を務める。大阪市港区のマンションから三和町に移り住んだのは、1995年の阪神大震災による被害がきっかけだった。「高層マンションの8階に住んでいたため、揺れが大きく、家具のほとんどが倒れ、食器類が一面に散らばった。耐震強度が足らず、住めなくなった」という。
 
 被災家屋の泥の除去をする「スコップ団」が宮城県仙台市にある。豊田さんは9月初旬、宮城県山元町で活動に加わり、民家にたまった泥や雑木をスコップでかき出した。
 
 足を運んだのは、東日本大震災で妻子を失いながらも、「スコップ団」に参加している友人がいたから。「20年来の付き合いがあるその友人は、私が阪神大震災で被災して不安だったとき、遠く宮城県から駆けつけて励ましてくれた。随分、心の支えになり、気持ちが楽になった」と振り返る。その恩返しもしたいと、団に協力する地元組織の結成を決めた。
 
 三和町から宮城県までは北陸経由で約800キロと遠く、自動車だと片道8時間−12時間はかかる。交通費や宿泊費もかさむが、市民グループ「福知山夢作りプロジェクト」(森本修代表)に思いを伝えたところ、当面、交通費と宿泊費を支援するとの快諾を得た。
 
 現地に行くのは今のところ9、10月に2回ずつで各2泊3日を予定。1回あたり8人を募集。泥かき、ガレキの撤去などの力仕事が多いが、食器洗いや物探しなどの作業もあり、年齢、性別を問わない。
 
■10日に現地報告会■

 10日午後7時から、昭和新町の府立中丹勤労者福祉会館で、被災地現状報告会を開く。
 
 豊田さんは「東北では津波に襲われたままの家を、どうする事もできずにぼう然と見つめる日々を過ごしている人がたくさんいます。被災時と何ら変わっていないところさえある。住民が転出してしまえば、復興しても町は崩壊します。家をきれいにすると、もう一度住もうと、戻ってくる人がたくさんいる」と作業に向けて意気込みを語る。
 
 そして、「9月上旬の作業時、泥かきを終えると、涙を流して感謝してくれたおばあさんが忘れられない。被災者の生活再建は進んでいない状態で、活動も長期にわたると思います。ボランティアも全然足らないと聞いており、まず雪が積もるまでは活動を続けたい」と話していた。
 
 問い合わせはみわ・ダッシュ村=電話0773(59)2255=へ。
 
 
写真=被災家屋から泥を除去するスコップ団のメンバー(豊田さん撮影)

    

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