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両丹日日新聞2011年8月24日のニュース

藩主・朽木家の所蔵品に鷹狩りの絵巻物 修復して福知山城で展示

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 福知山藩主だった朽木家の子孫宅で、江戸時代の狩野派の絵師が鷹狩りの様子を描いた絵巻物5巻が保管されており、このうち修復に出していた1巻がほぼ出来上がって戻ってきた。福知山城内には狩りに使う鷹を飼っていた部屋があったとされることから、絵巻物を城の藩主らが見て、参考にしたことも考えられ、当時の鷹狩りの様子を知る大変貴重な資料とされている。10月1日から11月17日まで、福知山市郷土資料館(福知山城内)で修復途中の絵巻物を展示。あわせて市内在住の鷹匠による放鷹などの実演がある。

■10月に鷹匠の実演■
 
 絵巻物を保管しているのは朽木家16代当主の朽木彰さん(76)=三和町寺尾=。朽木さんは代々伝わる資料を数多く所蔵。これらの目録作りをするため、朽木家所蔵資料研究会で以前から調査を進めていたが、昨年夏、鷹狩りを描いた絵巻物5巻が狩野派の絵師によって描かれた貴重なものと分かった。
 
 絵巻物は、江戸時代前期に幕府に仕えた絵師・狩野常信の直弟子にあたる片山養和が常信の原画を模写した「粉本(ふんぽん)」で、1674年(延宝2年)−1725年(享保10年)に描いたとされる。
 
 5巻とも鷹狩りが描かれていて、各巻は幅約50センチ、長さ約16メートル。1−4巻は四季折々の風景を背景にした鷹狩りの様子で、5巻目は「山鷹御鹿狩(やまたかおんしかがり)」と題し、同じく鷹を使った狩りの様子を表している。全巻とも傷みがあり、先に修復に出していた5巻目が、未完成ではあるが鑑賞出来る状態になったため、一般公開することにした。
 
 「山鷹−」は鷹狩りに出掛ける城主と家臣ら一行や、鷹がキジを追いかける様子、鷹匠が鷹を手に乗せたり、飛ばしたりする姿を細かい筆致で描写。絵の具で色をつけて美しく仕上げている。
 
 研究会の山口正世司さん(79)によると、「福知山藩主だった朽木綱方は鷹の絵を何枚も描いていて、ひょっとして絵巻物をお手本にしたかもしれない。見て楽しんだり、実際に鷹狩りの参考にした可能性もある。いずれにせよ市文化財に値する貴重な資料」という。
 
 朽木さんは「絵巻物は色合いといい、構図といい、素晴らしい作品。京都国文祭開催の年に展示出来ることが何よりもうれしい」と話している。
 
 「山鷹−」の展示は同研究会が主催。福知山史談会共催で、両丹日日新聞社など後援。綱方が描いた鷹の絵も並ぶ。
 
 鷹匠の実演は10月23、30日、11月13日にする。夜久野町末の鷹匠、衣川正幸さん(58)が福知山城広場で鷹を手に乗せて見せたり、由良川河川敷で実際に飛ばせたりする。
 
 
写真=5巻目の「山鷹御鹿狩」。細かい筆致で鷹狩りの様子が描かれている

    

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