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両丹日日新聞2011年7月22日のニュース

一球を大事に 女子プロ野球で活躍、福知山出身の植村美奈子投手(2)

0721uemura.jpg 女子プロ野球のトライアウトに合格して兵庫スイングスマイリーズに入団した、福知山市出身の植村美奈子投手。キャンプが始まると、その練習の違いに驚いた。「アマチュアでやってきたことと全然違ったんです」。全体メニューだけでなく、一人ひとりが自分に足りないところを補うメニューが多く、質、量とも「慣れるまでは本当にキツかったです」。

 懸命にくらいついてきたキャンプが終わるころ、監督から告げられたのが、先発ローテーション入りだった。「三番手で行くぞ」
 
 試合が近づくにつれ、プレッシャーが重くのしかかった。いつもの笑顔が消え、周囲からも緊張ぶりがうかがえた。先輩たちが「思いっきり投げれば大丈夫だから」と声をかけてくれる。その励ましに力を得て、試合前には「何も考えない方がいい」と開き直ることができ、自分を少し取り戻すことができた。
 
 あこがれ続けたプロのマウンド。うれしかった。向き合う先頭打者。第1球、アウトローの真っすぐ。2球目も同じコースに。3球目は得意のカーブをインコースへ。バットが弾き返した打球はゴロとなってセカンドへ。軽快にさばかれファーストミットに収まり、塁審が「アウト」をコール。やっと緊張が取れた。
 
 この日の投球は四球も出したし、打たれもした。最終回には二死満塁のピンチも背負った。味方の奮起もあって2―1でサヨナラ勝ち。初登板を完投白星で飾らせてもらった。自己採点は「68点」。2試合目の登板では相手のクリーンアップを連続三振に打ち取ったイニングもあり、大きな自信になった。
 
 前期成績は20回3分の2、打者89人に投げて防御率2・37。3勝をマークし、チームの前期優勝に貢献した。
 
 女子プロで唯一の左腕。兵庫の川越透監督(元南海)は「疲れからか体のコンディションをキープできず、きっちりローテーションを守り続けられなかったのが反省点であり、今後の改善点」と分析する。本人も「まだ足りない部分がある」と、課題を見据える。大事な試合で上がってしまい、自分の投球ができないことがあるのも、その一つ。「先輩たちは投球に気持ちが入っていて、見習いたいと思います」
 
 普段はお笑いが大好きで、グラウンドの内外を問わずチームのみんなを笑いのうずに巻き込むムードメーカー。「それがユニホームに袖を通したとたん、闘志むきだしに打者に向かっていき、これでもかというほど強気に攻めていく」と川越監督。「後期では一層努力し、持ち前の強気なピッチングに加え粘り強さにも磨きをかけ、チームの勝利に貢献してくれる事を期待しています」と、どこまでも信頼は厚い。
 
 23日には、地元・福知山球場で試合が組まれている。後期の開幕戦。植村投手が先発する可能性が非常に高い。「後期を白星スタートにして、勢いを付けたい。地元でもあり、負けられない試合。みなさんに絶対にいいプレーを見せたいです」。可憐な十代の表情から一転、決意を語る顔は立派なプロの面構えだった。
 
■23日に凱旋試合 福知山で後期開幕■
 
 日本女子プロ野球後期リーグ戦が、23日に福知山球場で開幕する。正午開場、午後2時プレーボール。兵庫スイングスマイリーズと京都アストドリームスとの対戦で、福知山市出身の兵庫・植村美奈子投手が出場する予定。両丹日日新聞社など後援。
 
 前売り入場券は大人1200円、当日1500円。中学生以下▽18歳以下の女性▽65歳以上▽身体障害者と同伴者1人までは無料。問い合わせは電話072(699)8911、日本女子プロ野球機構。
 
 
写真=後期開幕戦のポスターを手に
 
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