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両丹日日新聞2011年6月10日のニュース

山に感謝しつつ漆かき 丹波生産組合・けさ初鎌迎える

0610urusi.jpg 漆器や寺社建築などに使われ、日本の文化を支えてきた漆。安価な輸入品に押され、全国で産地はごく少なくなった。そんな中、西日本で唯一残った産地として振興に力を入れている福知山市夜久野町で10日朝、今年の漆を採取する「漆かき」が始まった。

 京都府無形民俗文化財「丹波の漆かき」を守り伝えている丹波漆生産組合が、その年初めて漆の木に鎌を入れる初鎌を迎えた。「良い漆がたくさん取れますように」。おごそかな気持ちで山へ入り、木に刃をあてた。
 
 岡本嘉明組合長と青木政博副組合長は下夜久野地区の畑集落に出向き、漆としては古木の樹齢40年、胴高の幹周りで170センチある木に初鎌を入れた。
 
 5月下旬から作業用の足場を組み、びっしりからまるツルをはらって準備をしてきた。
 
 「これだけ大きな木は珍しい。でも先の方は枯れていたりするから、どれぐらい漆が取れるかは分からないねえ」と岡本組合長。なるべく木が弱らないポイントを探し出して、白いチョークで印を付けていった。
 
 いつもの作業ではチョークは使わないが、この場所では公開講座として、漆に関心を持つ人たちに集まってもらったため、作業が分かりやすいようにと目印を付けていった。
 
 講座に参加したのは4人。ほかに関係者らも集まり、10人余りが漆かきを見守った。
 
 丹波の気候風土に合わせ、他の産地とはサイズが違う鎌、かんなを使うことや、漆の木のどこに採取用の傷をつければいいかなど、要点を簡潔に説明。手本を見せた後、参加者に体験してもらった。
 
 富山大学芸術文化学部で漆芸を学ぶ竹内耕祐さん(23)は、彫刻刀のような形をした漆かき用のかんなを借りて、傷を入れる作業を初体験。力加減が分からず苦心しながら、木肌へ順に傷を付けていった。
 
 
写真=岡本組合長に指導を受けながら漆の木に向かう竹内さん(10日午前9時20分ごろ)

    

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