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両丹日日新聞2011年5月 9日のニュース

現代に通じる古典の風刺 狂言を観る会で福知山に笑い声

0509kyougen.jpg 福知山で本物の古典を楽しむ「狂言を観る会」が7日、福知山市厚生会館で開かれた。3回目を迎える今回は、萬狂言関西代表の小笠原匡さんらを迎えての公演。鎌倉、室町時代の言葉を使いながらも現代に通じる風刺、滑稽さが大きな笑いを誘い、館内は終始笑顔であふれた。福知山狂言会主催、市、両丹日日新聞社など後援。

 和泉流、大蔵流を交互に招くことにし、今回は初回に続いての和泉流狂言を堪能した。
 
 初めに、小笠原さんが狂言の決まり事などを楽しく紹介してから演目に入った。一番目は、刀を造る金額(金の値)を聞いてこいと申しつけられた太郎冠者が、勘違いをして寺の鐘の音を聞き比べて来る「金の値」。謡や舞を織り交ぜる和泉流ならではの番組で、舞台からの朗々とした声に、客席からは感嘆の声が漏れた。
 
 続いての演目は「魚説法」。小笠原さんの長男、小学校4年生の弘晃君が、仏門に入ったばかりで経が読めない新発意を務め、難しく長い台詞や所作を達者に演じて、大きな拍手を浴びていた。
 
 最後は、弟の病を治すためにと兄から加持祈祷を依頼された山伏が、自信満々に念じ始めたところ、余計に弟の様子がおかしくなる「梟山伏」。権威のメッキがはがれていく様子がおかしく、現代にもそのまま通じるとあって、狂言は初めてという高校生は「近年に作られた創作狂言かと思った」と話すほどだった。
 
 東日本大震災の被災地を思い、中止するか悩みもしたが「こんな時だからこそ笑いが必要」と開催。思いは伝わり、多くの人が足を運び、カラリとした笑いを楽しんだ。
 
 装束の説明と着付けの実演もあり、貴重な機会となった。
 
 
写真=山伏が力を込めて祈祷すればするほど症状がおかしくなる様子を滑稽に演じた「梟山伏」。熱演に会場がわいた

    

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