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両丹日日新聞2011年3月31日のニュース

一日も早い復興願い石巻市で家財搬出活動 山形大卒の精華小・小森教諭

0331saigai.jpg 福知山市夜久野町板生上町、精華小学校の小森弘毅教諭(27)は26、27両日、東日本大震災地の被災地、宮城県石巻市で、被災家屋の家財搬出などのボランティア活動をしてきた。山形大学在学中の08年に岩手・宮城内陸地震(最大震度6強)を経験しており、それを上回る巨大な震災に自然と体が動いた。活動を通じて感じたのは、ボランティアが全然足りないこと。「道路の復旧も進み、ボランティアの受け入れ態勢が徐々に整っています。一人でも多くの人が活動に加われば復興が早まると思う」と話す。

 福井県おおい町の出身。山形大を卒業、同大学院を修了後、昨春から教員となり、精華小に赴任した。大学院時代に地層学を研究する教授につき、東北各地を巡り、地震による地滑りなどの調査を手伝った経験がある。
 
 「東北地方はチリ沖地震で津波を受け、多くの沿岸地域で大地震を想定した防波堤が築かれました。万全を期した策が講じられていたはずなのに、壊滅的な被害を受けてしまった。学生時代の宮城や福島の友人は大丈夫だったろうか、という不安が心をよぎった」という。
 
 その日のうちに何十人もの友人に携帯電話をかけた。そのうち半分程度はつながり、無事を確認できたが、他の友人とは連絡がつかなかった。「宮城や福島の友人も多く、被災しているかもしれない。すぐにでも駆けつけて助けたい」という気持ちが募った。仕事の都合もあり、24日の小学校卒業式を終えた翌日の夜、ボランティアが不足していると聞いた石巻市に車で向かった。
 
 人口が16万人余りの石巻市は、現在5000人の死者、行方不明者が出ている。被災した家屋の軒数はいまだ分からず、避難者だけでも2万人を超える。電気や水道は少しずつ復旧しているが、ガスは使えない。現地のボランティアの拠点となっている石巻専修大学で、7人編成のグループをつくって家屋の1階天井付近まで浸水した地域に出向き、家財の搬出や泥のかき出し作業をした。
 
 「玄関先まで運び出すだけなのですが、それでもタンスや冷蔵庫が倒れ、足の踏み場がないほど散乱していて、畳は海水を含みとても重い。7人で1日4軒を対処するのが精いっぱいでした。作業中、近所の方に何度も助けを求められましたが、応えることができず、もどかしかった」という。
 
 新学期の準備があり、やむなく撤退。28日夜に帰福した。
 
 「倒壊や浸水などの被害を受けている家屋は数千軒だと思う。ボランティアには京阪神の人たちやカナダの人たちも来ていました。自衛隊の方々が損壊を受けた道路の復旧を急ピッチで進め、東北道も開通し、ようやくボランティアに行きやすい環境になりつつあります。でもボランティアは絶対的に不足しています。一人でも多くの方が協力することが大切ですが、連携して活動することも重要です。自分の食料やガソリンを十分に確保して健康な状態でいることが肝心だと思います」と話していた。
 
 
写真=石巻市でボランティア活動をし、帰福した小森教諭(左)1階の天井付近まで浸水した家屋を中心に家財搬出をした

    

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