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両丹日日新聞2011年3月27日のニュース

迫る統一地方選(5) 雇用、そして若者定住

0326kadai.jpg この春、福知山市立9中学校を731人が卒業した。市内7高校からは、地元に加え北近畿一円から通った1224人が巣立った。地元に就職する若者もいるが、多くが都会へ進学、就職していく。このうち何人が福知山に戻って来るだろう。

 出身者たちにホームページやツイッターを通じ、あるいは直接話をして聞いた。「あなたにとって福知山は帰って来たいまちですか。帰って来られるまちですか」。答えてくれた人は、一様に「帰れない、帰りたくない」と言う。理由は「田舎だから」。
 
 田舎だから閉鎖的。田舎だからいつも人の目がある。田舎だから働く場がない。
 
 昨今の若者特有の傾向ではない。20年前、30年前の若者も、そう思った。そう思いつつも福知山へ戻ってきた人たちが、いま親の世代になっている。親たちにも聞いた。「帰ってきてほしいですか」。「そりゃ帰ってきてほしいさ。田舎には田舎なりの良さがある。でも、仕事も無いのに帰ってこいとは言えん」
 
 就職が厳しいのは新卒者に限ったことではない。ハローワーク福知山には、仕事を求める人が毎日詰めかける。
 
 市内の有効求人倍率は前回の統一地方選が行われた年(2007年)の12月は1・37倍だった。その翌年秋、リーマンショックで世界の景気が一気に冷え込み、日本中で派遣労働者らを中心に大量のクビ切りが行われた。09年5月は0・41と低迷。以後、長く「二人に一人しか職に就けない」0・5倍代が続いた。
 
 昨年後半から求人倍率が上向きだし、12月には0・85倍に。しかし、これには市内に本社がある企業の、他府県の新規事業所大口求人分がカウントされている。国の緊急雇用対策で一時的に職に就いた人たちもいての回復。実勢とは異なりそうだ。
 
 先日まで緊急雇用対策で公共の仕事を得ていた男性が、雇用期限が切れてハローワークを訪れた。都会からのUターン組。「ぜいたくは言わない。働ける所があれば、すぐ行くのだけど」と顔をくもらせる。
 
 仕事をリストラされ、今はアルバイトをしているという別の男性は「きつく、昼夜不規則な仕事なのに給料は安い。正社員の求人が無いかと来てみたのですが」と、声を落とす。
 
 いま職を求めている人が生活していくために、雇用問題は喫緊の課題だ。仕事の無い所に人口増は望めない。地域の活性化に青壮年層は欠かせない。4月の選挙で選ばれた府議、市議たちが任期満了を迎える4年後。福知山は、今春高校を卒業した若者たちが「帰って来られる」まちであってほしい。

◇   ◇
 
 府議会議員選挙は4月1日告示、10日投開票。福知山市選挙区は定数2に4人が立候補を表明している。続く福知山市議会議員選挙は17日告示、24日投開票。定数26で、きょう26日現在33人が立候補を表明している。
 
 
写真=職を求める人たちの車が次々出入りするハローワーク福知山
 
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