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両丹日日新聞2011年3月19日のニュース

積極的に被災者支援活動 福高に留学の田中さんが独へ帰国

0319fukkou.jpg ドイツから福知山市土師の福知山高校(坂根文伸校長)に留学していた1年生、田中利栄子さん(16)が、18日の3学期終業式で、全校生に見送られて学校を後にした。ボランティア意識が高く、東日本、ニュージーランド(NZ)の両大震災の被災者支援募金活動に積極的に取り組んだ。終業式では友だちや先生らに感謝の気持ちを込めて涙を流しながらスピーチ。クラスに戻ってからのホームルームでは、お別れ会がもたれ、級友から花束を受けた。

 田中さんの両親は日本人で、父親は福知山の出身。父親が仕事の関係でドイツに移住したため、ドイツで生まれた。現在、デュッセルドルフの西隣にあるメアブッシュに在住し、地元の小学校5年生から高校までの一貫校に在籍している。
 
 父親の実家には祖母がいるため、目標としている教師をめざし、世界的な視野を広げたいと、昨年8月下旬から留学してきた。
 
 1年2組で、級友38人に囲まれながら学校生活を送った。ドイツ語、英語だけでなく、日本語も話せ、クラスにすっかり溶け込み、合唱や英語の部活動にも積極的に参加。百人一首大会に出場し、茶道部による茶を味わうなど日本の文化に親しんだ。
 
 ドイツの学校では、クリスマスにバザーを開き、収益を貧困問題が恒常化している中米のグアテマラに贈るボランティア活動をしている。
 
 福高でも各地の災害時には、ボランティアバンクの生徒や生徒会役員らが義援金を集める活動が定着。11日に校内で取り組んだNZ大震災の募金活動には田中さんも「ドイツの小学校時代の級友にNZ出身の親友がいて、帰国しているため、巻き込まれている可能性がある」と案じて進んで参加した。
 
 その日の夜、東北地方を中心に大震災が発生したことを知り、12、13両日に市内の大型スーパーで行った東日本大震災の募金活動にも、都合がついた初日に参加し、他の生徒とともに大きな声で協力を呼びかけた。
 
 田中さん自身も「災害時に大変なのはどこでも同じ。悲しく不安な思いをしている人の助けになれば」と、正月に東京の叔父を訪ねた際にもらった「お年玉」全額を募金箱に入れた。
 
 お別れ会では、壇上の田中さんが「最初は不安だったけど、みんなが温かく見守って、支えてくれ、とても楽しい留学生活を送ることができました。感謝の気持ちでいっぱい」とあいさつ。級友から花束などのプレゼントを受けた。涙を流し続けていたが、最後に級友たちが周りを囲んで旅立ちを祝う合唱を始めると、普段の笑顔に戻っていた。
 
 田中さんに手づくりの卒業証書を手渡した担任の釜下昌樹教諭は「何事にも積極的に取り組み、真っすぐな気持ちをもつ、いい生徒でした。ドイツに帰ってからも頑張り、夢を実現させて立派な教師になってほしい」と話していた。
 
 
写真=留学していた田中さんや担任の釜下教諭(左)らを囲み、感謝の気持ちを込めて合唱する生徒たち

    

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