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両丹日日新聞2011年3月 9日のニュース

「車いす贈りたい」と願い4年 プルタブ集め続けた少女

0309purutabuisuzu.jpg アルミ缶のプルタブ回収で、車いすを福祉施設に贈る取り組みがあることを知った小学2年生の女の子。「わたしもやってみよう」と決めた。自らも生まれつき足が不自由だが、「車いすを買って、施設のおじいちゃん、おばあちゃんに使ってもらうんだ」と。家族だけでこつこつ集め始めた。だが、次第に周りの人たちが協力してくれるようになった。プルタブでいっぱいの段ボール箱が一つ、二つと増えていく。そして4年がたった。いったん区切りにしようと考えていた小学校の卒業式が近い。車いすを買うには少し足りなかったが、温かい心が詰まった段ボール箱は13個になった。

■自らも足が不自由ながら頑張った小学校を近く卒業■
 
 福知山市大江町の美河小学校6年生、四方希望さん(12)=南山=。生まれつき移動機能障害を抱えており、これまでに小学校をバリアフリーにしてもらったり、歩くときは先生、友だちに手をつないでもらったりと、いろんな場面でみんなに支えてもらってきた。
 
 2年生のとき、母親の基代枝さん(48)が、プルタブを集めて福祉施設に車いすを贈っている学校があることを知り、感謝の心を育んでほしいとの思いから、希望さんに「家族みんなで集めてみようか」と提案。贈り先は、学校の行事で交流会をしたことがある五十鈴荘に決めた。
 
 プルタブ集めは、知らず知らずのうちに、希望さんの友だち、近所の人たちへと口コミで広がって、たくさんの仲間ができた。父親の肇さん(54)が勤める前橋工業でも、社員の人たちが賛同して持参してくれた。会社の取引先からも寄せられた。
 
 「顔も名前も知らない人にまで協力して頂き、感謝してもしきれません」と基代枝さん。自宅の玄関に、プルタブ入りの袋が、そっと置かれていたこともあったという。
 
 家族の努力やいろいろな人からの援助で、どんどん増えるプルタブ。それを見た希望さんらは「宝石みたい」だと思った。
 
 こうして4年間で集まったプルタブは、段ボール箱13個分の約130キロに。卒業が一区切りと決めていたので、父親である肇さんが知り合いの会社に換金を依頼した。1万2285円。目標には届かず、車いすは買えなかったが、「少しでも何かの足しになれば」との思いで、五十鈴荘の小原彰紀施設長に現金を手渡した。
 
 受け取った小原施設長は「当初の気持ちが実るように、車いすの購入費に充てさせていただきます。利用者のみなさんも、とっても喜ぶと思います」と話し、希望さんに自然と笑顔がこぼれた。
 
 希望さんは、人一倍の頑張り屋。学校の運動会でも「みんなと一緒に走りたい」と、何度も転びながらゴールを目指す。月1回通っている機能回復の訓練でも、弱音を吐いたことは一度もない。
 
 もうすぐ中学生。これからもプルタブ集めは続け、今度は市内の作業所で働く人たちへ何か贈れないか、と話し合っているという。
 
 希望さんは「ありがとうの気持ちを、協力してくれた人たちに伝えたいです。これからもみんなに感謝して、楽しく中学校生活を送りたい」と話している。
 
 
写真=4年間で集まったプルタブと四方希望さん母娘

    

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