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両丹日日新聞2011年1月 1日のニュース

いつかは自分の手で家を 大江町毛原でログハウス講習会

0101log.jpg■作業通じて絆も深め■
 
 丸太を組んで家を造る「ログハウス」の建築講習会が、棚田が広がる福知山市大江町毛原で開かれている。いつかは自分の手で家を造ってみたい。そんな熱い思いを持った人たちが大きな夢をかなえるため、技術を磨き合っている。

 将来は田舎でログハウスを建てたいという人たちに、自力で建築する自信をつけてもらおうと、地元の人たちでつくる「田舎暮らし応援団おおえ」が06年4月に開講した。団員で、自身も大江山にログハウスを建築中の伊田浩三さん(58)=大江町河守=が中心となって指導。毎週土曜日に集まり、実際に建築して造り方を学ぶ。毛原の入り口近くには1−4期の受講生が建設した1棟目のハウスが立つ。
 
■5期生は7人が受講■
 
 現在は一昨年3月から受講している5期生が、地区中ほどにある高台に2棟目を建てている。受講生は地元大江町をはじめ、舞鶴市、与謝野町、京都市、尼崎市、東大阪市の30−60歳代の人たち。
 
 工法は、丸太を水平方向に井桁のように組んで壁を造り、上部に屋根を取り付けていく。主となる部材の丸太は、長さ8メートルのスギ約80本を使う。皮むきをして、チェーンソーで組み合わせる部分を削っていく。
 
■チェーンソーの使い方から学ぶ■
 
 チェーンソーを使ったことのない受講生がほとんどで、講習会では当初、丸太を切るのに必要なチェーンソーの使い方からみっちりと学んだ。チェーンソーなどの道具購入は自己負担。「いろんな道具が家にあふれ、家内に怒られています」という西村剛さん(65)=舞鶴市浜=は、受講生の中で最年長。「スポーツをやっていたので、気持ちのうえでは若い。野外でいろんな仕事が出来るのが楽しい」と喜ぶ。
 
 受講生たちは体調不良や仕事の都合などを除き、出来るだけ顔を出すようにしている。鍋島至さん(51)=京都市北区=はほぼ毎週受講している。「毎週行かないと、分からなくなるので。少しでもいろんなことを覚えたくて」
 
■造り方を体で覚え込む■
 
 建築中のハウスの広さは約45平方メートル。2階にロフト部分を造る。高さは約6メートル。設計図はなく、伊田さんの指示で作業を進めていく。丸太が積み上がっていくと、高所での作業となるため、足場を組み、ロープを体につけて安全に臨む。
 
 将来の建築に生かそうと、受講生たちは丸太の組み方や垂木掛けなどをしながら、造り方を体で覚え込んでいく。現受講生や以前受講した人のうち、4人が建築を計画中。現受講生の岡田孝行さん(60)=東大阪市若江北町=は今年4月から、長野県白馬村に別荘を建てる。「3月で仕事を辞め、住民票を移してまでの覚悟で造りたい。そのためには講習会でしっかりと学び、すぐに取り掛かれるようにします」と言う。
 
■すでに建築を始める受講生も■
 
 すでに建築を始めている人もいる。太田時男さん(52)=大江町南山西部=は昨年10月から、自宅近くで建築工事に入っている。「講習会でやったことを思い出しながら進めています。これまでのことがすべて生かされている。妻も完成を心待ちにしています」と話す。
 
 講習会を通じて交流も深まっている。ログハウスだけでなく、自身の近況や趣味の話など、いろいろな話題で盛り上がり、楽しい時間が過ぎていく。昼の休憩時には、茶菓子などを持ち寄るほか、地元の人たちからシシ肉などを使った鍋も振る舞われ、作業場は一気に宴会場となる。仁科浩さん(48)=与謝野町石川=は自然の中で作業がしたいという思いで受講。「自身のログハウス造りは夢のまた夢。まったく違う世代、職種の人たちと一緒に楽しめるのがいい。講習会を1回休んだだけでも損をした気分になります」と笑う。
 
■オーナーも手伝い■
 
 受講生のほか、応援団のメンバーらいろいろな人たちが作業に加わる。ハウスのオーナーになる古田和代さん(51)=福知山市向野=もその一人。「時間があれば出来るだけ来て手伝っています。わが家が出来ていくのが本当に楽しみ」という。古田さんは夫の浩さん(52)と同様に元受講生で、当初は自分たちの力で建てたい思いがあったが、時間がかかるなどの理由で、建築を現受講生たちに託した。
 
■完成まであと3カ月■
 
 現5期生たちが造るログハウスは、今年3月までに完成させる予定で、作業はあと3カ月。早期の完成を望むが、その半面、講習会が修了するのを寂しがる人も多い。西村さんは「OB会があればぜひ参加したい」と。受講生たちの絆は深い。
 
 伊田さんは「講習会で、アマチュアでも家を建てることが出来るという証明になればうれしい。ぜひ自分の力で建てる喜びを味わってほしい」と願い、受講生一人ひとりが建てたログハウスを見て回るのを楽しみにしている。
 
 
写真=高所での作業は安全に安全を重ね進める

    

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