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両丹日日新聞2010年4月30日のニュース

大江山愛した城下さんの資料もとに「草木誌」 編纂委5年がかりで

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 福知山市、宮津市、与謝野町にまたがり、自然あふれる山として親しまれる大江山。自生する多様な植物を紹介する冊子「大江山草木誌」が発行された。大江山の自然をこよなく愛し、旧大江町で教育長などを務めた故・城下萬吉さん(福知山市大江町尾藤)が残した標本や資料などをもとにまとめたもので、大江山の植生を知るうえで大変貴重な資料となっている。

 城下さんは教員時代の昭和30年代、大江山で植物観察を始めた。進みゆく自然破壊を憂い、こつこつと山を歩き、調査して収集した植物を地域別、系統別に分類。写真や標本に残したり、ノートにまとめたりしていた。観察は02年に80歳で亡くなる直前まで続けた。
 
 資料は数千点に及び、遺族が大江山に建つ「日本の鬼の交流博物館」に寄贈していたが、このまま置いておくだけでなく、多くの人たちに活用してもらえれば−と、博物館と大江山草木誌編纂委員会(岩佐隆代表、4人)が共同で発行を計画した。
 
 編集は主に委員会で行い、膨大な数の資料を5年がかりでまとめた。冊子はA4判、242ページ。城下さんが観察し資料として残した約2700種類の植物のうち、約380種類を抜粋。裸子植物、被子植物単子葉類、シダ植物など8項目に分けて掲載している。
 
 写真とともに学名、科、属、採集地・日などを記し、草木の高さや花期など、城下さんが実際に観察した記録をもとにしたメモも載せている。ブナやオミナエシ、カタクリなど、よく知られたもののほか、タンゴグミ(グミ科)、ヒロハノオオタマツリスゲ(カヤツリグサ科)、ムラサキ(ムラサキ科)など、珍しい品種も紹介た。
 
 冊子には、掲載していない種類を含む植物約2700種すべての調査記録をデジタル化したCD−ROMも付いている。部数は200部と少ないため非売品で、中丹地域の大学、高校、小中学校、図書館に配布した。
 
 岩佐代表(75)は「貴重な資料が多く、どのようにすれば活用できるか、まとめるのに苦労しました。いろんな方に活用していただきたいが、特に子どもたちに見てもらい、大江山に親しみを持ち、自然を愛する心を養ってもらえればうれしい」と望んでいる。
 
 冊子についての問い合わせは同博物館=電話(56)1996=へ。
 
 
写真=大江山山頂に立つ、ありし日の城下さん

    

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