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両丹日日新聞2010年4月 4日のニュース

人物天気図:出征者の思い 心に留め70年−古里出身者の「軍事郵便」を保管

0401tanabe.jpg  「小生も元気にて日夜軍務にはげんでおります故、ご安心ください」−。戦地から家族や近親者に送られた軍事郵便の束を、70年間、ずっと手元に置いていた。「思いが詰まった大切なものだから、処分できなかった」。が、昔のことを思い出し、悲しくなる。

 
福知山市山崎の田辺 武雄 さん(92)
 
 20歳のとき、日中戦争(1937−1945)が始まった。当時、下豊富青年団の団員全員で、出征した同郷の若者に手紙を送る活動をしていた。その礼状として届いた多くのハガキ、封書。戦地と古里をつないだ唯一の私信だった。
 
 青年団では、出征して働き手がいなくなった家の田植えを手伝ったり、食糧増産運動としてトウモロコシ栽培をしたりして汗を流した。
 
 「明日が分からないような戦地にいると、古里のことが気にかかるだろう」と、青年団の男性が主に筆を執った。
 
 手紙には、「冬が訪れ、銀世界になりました」「稲の作柄は良好、養蚕は豊作」など、古里の様子や出征者のことを気遣う言葉をしたためた。
 
 「軍事郵便」「検閲済」の印が押された出征兵士の手紙には、「銃後の守りお願い申し上げます」「留守宅はなにぶん年寄り一人の事とて何かにお世話になることと思いますがお願いします」など、お礼や古里に残した家族を気遣う言葉が並んだ。
 
 しかし第2次世界大戦が始まると、手紙のやりとりどころではなくなった。自身も終戦間際に召集された。戦地との往信も途絶えていった。
 
 手紙を送る側だった人が戦地へ赴き、戦死したこともあった。「あんな時代はもう二度と来てほしくない」

    

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