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両丹日日新聞2010年2月25日のニュース

高技専:伝統の技教え続けた30年

0225kagu.jpg 福知山市平野町の府立福知山高等技術専門校が27日に専門校フェアを開く。会場の体育館には、すでに手づくりの家具約180点が並ぶ。その作品を一点ずつ、写真に収めて回る人がいた。今年度限りで30年の歴史に終止符を打つ家具工芸科の木工指導員、谷川譲さん(59)。廃科とともに定年を迎える。

■指導員の谷川さん、家具工芸科廃科とともに定年■
 谷川さんは京都市内の家具店で家具職人として約15年間働き、専門校に木工科(現・家具工芸科)が新設された1980年春、縁あって指導員に就いた。
 
 これまでに送り出した訓練生は約500人に及び、多くが家具業界や木工作家として各地で活躍している。
 
 機械化が進むなか、受け継がれてきた手づくりの良さにこだわり、訓練生に熟練の技を伝えてきた。設計図だけでは訓練生が分かりにくいからと、毎年、丹精込めて見本品を作った。棚、腰掛け、丸テーブルなど多彩。丈夫なナラ、タモ、ケヤキ、サクラなどを素材に選び、少なくとも150点は仕上げた。ほとんどが同科の実習棟に保管されてきた。
 
 ネジや釘、接着剤はほとんど使わず、伝統的なホゾ接ぎや組み接ぎを教えた。「合板ではなく、一枚板を使います。かなり複雑な技法もあり、手間はかかりますが、見栄えがよく、丈夫で長持ちします」と、昔ながらの技の魅力を語る。
 
 最後の教え子は府内外の40歳代までの19人。訓練生たちは昨春に入校後、夏までは座学やノミ、カンナなど木工道具の使い方を習得。その後、指導員の作品を手本に腰掛けやスツール、本箱、ロッキングチェアなど1人7点前後を完成させた。
 
 指導員は2人いるが、谷川さんは同科設置以来、ずっと勤めてきた。定年を迎え、最後の修了生とともに同校を去る。
 
 「将来は家具職人にと、目的意識を持って入校する人が年々増え、訓練生の熱心さに引っ張られて年が過ぎました。入校希望が例年定員の2−3倍と多いなかで、技術取得をめざす人たちの門が閉ざされるのが残念でなりません」と語り、「フェアには他府県から来る人も多い。見本品も実習作品も、大切に使ってくださる方に買っていただければうれしい」と話している。
 
 静岡県浜松市出身の榑林広介さん(28)は、「大学を卒業後、東京で広告デザインの仕事をしていましたが、モノづくりに関心をもち、ここに入りました。他府県にも同じような科はありますが、伝統的な技法を学べるため、あえて福知山に来ました。廃科には驚いています」と話していた。
 
 専門校フェアは午前9時から始まる。今年は訓練生の実習作品約100点に加えて、指導員による見本品約80点を展示、販売する。
 
 なお、今回の府内の高等技術専門校の科目再編で、福知山校の訓練科は6科(総定員120人)から4科(同95人)に減る。家具工芸科の実習棟は、訓練期間が1年から2年になる自動車整備科の実習棟に衣替えする。
 
 
写真=訓練生に家具工芸の指導をする谷川さん(右)

    

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